2021/10/31(日)14:42
Shards of Hope 読んでいます11
Shards of Hope【電子書籍】[ Nalini Singh ]
※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※
辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、 内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 。
進捗 94%あたり
警備配置の検討のため、NYに飛んだザイラとエイダン。会場となる公園を下見していると、エイダンが狙撃されます。エイダンは、SNSに広がるエイダンへの中傷を跳ね返すため、自分の秘密にしていた能力の小さなデモンストレーションを予定していました。もともとはミンの下で自分を目立たせないため、能力を悪用させないため隠していた能力でしたが、これ以上自分の能力を隠す意味はなくなったと判断を下したためです。想定より大きな形での披露となってしまいましたが、エイデンは自分の能力を知っている5人のメンバーのザイラ、ヴァシック、アミン、クリス、 の能力にアクセスし、彼らの能力を吸いあげ、ゆらめく鏡のようなものを出現させ、飛んできた跳弾の方向へ盾のように向けます。銃弾は、鏡に跳ね返され、そのまま打った側へ跳ね返されていきました。ザイラは力を引き出されたことで、エイダンの横に膝をついていましたが、エイダンから戻された能力で超能力が一時的に増幅し、テレパシーでクライチェクに警報を発します。「エイダンが狙撃された! NY!」 クライチェクからは即座に反応があり、2名死亡、2名捕獲、他数名を追跡中とテレパシーで返事があります。
エイダンの能力は、他の能力者からエネルギーを吸い上げ、一つの力へとまとめ上げるもので、ウォーカー・ローレンのものと酷似しています。ウォーカーは、エイダンのテレパシーの能力は自分と同じく静かなもので、他人には侮られやすいものの、何かがあると感じていたそうです。ある時、エイダンは訓練官から無能という烙印を押されて拷問され、処分されそうになったところ、エイデンのなかでこの力が発現したようです。鏡の能力の片鱗をみつけたウォーカーは、数か月かけてエイダンを説得して励まし、この能力がどういうものなのか試し、鏡を外から隠すための方法を教えてくれたようです。当時はまだ未成熟だった鏡は、実践で試していなかったためわからなかったものの、今では成熟して、今回のレベルのことなら、協力者は5人ではなく2人で充分だったとエイダンはザイラに話していました。この能力には副作用もあり、数時間後にはエネルギー切れを起こすため、外部に隙を見せないため、リーダー格のメンバーが一度に離脱している事態は好ましくないためです。ヴァシックがシフトを調整し、外部にはわからない形でそれぞれが休息できるようカムフラージュを提案していました。
捕虜をアローに指示された谷のある場所へ拘置して帰宅したクライチェクは、エイダンを決して過小評価していたわけではありませんでしたが、目の前に示された能力には脅威を覚えていました。あの能力はどういう仕組みで、どういうものなのか。彼を横で見ていたサハラが別にいいじゃないのと言いますが、無言で彼女を見ます。わかった、あなたは知らずにはいられないわけね。でも彼は別に野心を持っているわけじゃないからいいじゃない。クライチェクは、もしも自分がリーダーシップを取れない状態が発生するとしたら、エイダンに任せたいと思うが、彼は拒否するだろうな。彼をリーダーと慕うアロー全員の能力を彼が合わせて発現する能力は驚異だが、皮肉にも彼は自分の家族を守りたいと思っているだけだから。ニキータは信用できない、アンソニーが共にいるいまはなおさら予測がつかない。アイヴィはEだから難しい。だからこそクライチェクはエイダンを排除しないと決めます。
エイダンとザイラたちアローとクライチェクは捕虜を尋問します。プロの暗殺者6人ほどは、一人がエイダンをターゲットにし、他は老人や子供など一般人をターゲットにするよう指示を受けていたようです。大きな力を見せたエイダンを排除、そして一般人をターゲットにすることで人心に動揺を与え不和の種をまくことが目的だったようです。暗殺者が2日前から待機させられていたことから資金はふんだんにあったのではと予想されます。彼らも末端で、重要な情報は握っていませんでしたが、処分されそうだという気配で、知っていることをしゃべり、自分に送金してきた口座がわかるといい、エイデンはすぐさま分析担当者へ情報を送ります。
マイアンヌから、再度誘拐者から脅迫メールが届いて、ブラックシーが子供を探そうとしたりしたら、バラバラにしてやるぞ、と書いてあり、生きているペルセフォネの写真が添付されていたと連絡がきました。そしてマイアンヌは水中チェンジリングの子は長く変身しないで、海から遠ざかっていると死んでしまう、過去の記録では7か月で亡くなったというものがあるとザイラは教えられ、焦っています。誘拐されてからもう8か月、一刻の猶予もありません。エイデンが以前捕まえた経営者の人間のスミスの共同経営者が、そういえばわいろを送ってどこかの建物をいくつか買収していたけれど、そのまま有効活用されていないと言っていたことを思い出します。敵は広い地域で小さなステップを踏みながらち密な計画を進めていっている。その彼らが無駄に賄賂を使うはずがない。必ず活用されているはず。その施設のどこかにペルセフォネはいるのではと思いつきます。夜中にもかかわらず、分析官に連絡して、誘拐された前後の日付と企業や場所の名前で絞り込んでもらい、次は施設の場所などで絞り込み、現在の使用状況などと照らし合わせ、最終的に候補の建物が7件ほどが残ります。エイデンに頼み、彼女は捜索に専念させてもらうことにして、チームを引き連れ次々と疑惑の施設へ調査へむかいます。エイデンは母親を傷つけてしまったという2歳の男の子をアローに迎えるため出かけていきます。母親も一緒に谷に住まわせるなら、様々なチェックが必要です。
この面談はエイダンをおびき出す罠で、待ち合わせ場所に現れた彼は狙撃され、今回はよけきれませんでした。ヴァシックに連絡し意識を失います。ヴァシックはすぐさまアローの医療センターへ彼を連れていきますが、次にザイラをエイダンのところへ運び、医師だけでは助けられないと言って、ジャッドを連れてきます。怒りに燃えるザイラは、アミンに頼みすぐさま襲撃現場へ運んでもらい、彼にはエイダンの抜けた谷のセキュリティのシフトに入るよう指示します。エイダンなら取らない手法でしたが、彼女は周囲にいる人物をテレパシーで片っ端から捜査してチェックしながら自分を囮にして犯人をおびき寄せます。その場にいた一般人が、犯人はランナーの格好をしていた若い男性だったと教えてくれます。公園にはたくさんのランナーが走っていたため、それだけの情報では絞り込むことができませんでしたが、老夫婦たちがゆっくり歩いている横を走り抜けてくるランナーに目をやると、かすかに後ろのポケットに手をまわす仕草をみて、ザイラは反応し、彼を取り押さえ、顔を殴りつけ鼻をつぶします。彼のポケットにはピストルがあり、抵抗してきますが、ザイラはあしらい、攻撃は止まりませんでした。心の中にエイダンが感じられない今、彼女は誰が見てようと、どう思われようと構わないと思います。一瞬で殺されたい、それとも長く苦しんだ後やっぱり死にたい? 彼はチェンジリングで、指示されていたことをやっていただけだといいますが、ザイラは彼は殉教者として出てきたわけではなく、襲撃後逃げるつもりでいたことを見抜きます。選んで。相手はザイラの眼差しに本気を読み取り、一瞬で殺してくれと言いますが、そういうルールじゃないの。知っていることを話しなさい! 誘拐された子供のことは知ってるかと聞くと、昨日新しい場所へ移動させたが、瀕死だったと言います。益々怒りに燃えるザイラですが、左手の指輪がきらめき、彼女の頭に彼女を慰めようとそばで朝食を食べてくれた子、彼女を支えにしてくれている人たちの顔が浮かび、怒りが沸き上がってきたら深呼吸してというアイヴィのアドバイスも蘇り、戦闘中はシャットアウトしていたヴァシックとの回線を開き、暗殺者の処遇を頼み、自分は新たに得た情報の場所へチームと急行します。
船の上の階にCEOがいて、各階にはスタッフもいるようでしたが、それらは部下に任せ、ザイラとヴァシックは急いで地下へ向かいます。最初の檻にはブラックシーの失踪したといわれているメンバー、次は
空、次も失踪メンバー、そして失踪しているといわれていた人間の科学者、最後の檻にペルセフォネがいました。かろうじて生きていました。ザイラは、彼女を抱きしめると、自分が閉じ込められていた時に言われたかった言葉をかけます。「もう安全よ。これ以上誰にも傷つけさせたりしない」
ヴァシックがブラックシーの本拠地に移動させるとすぐに銃口を向けられますが、遠くから悲鳴があがり、アイアンヌとペルセフォネの母オリヴィアが飛んできます。ペルセフォネも「ママ!」と呼んでオリビアの胸に飛び込みます。オリビアが子供を胸に抱いて海に飛び込んだため、ザイラは慌てて追いかけようとしますが、マイアンヌにとめられます。あの子は変身しないと。母親は別として、いまは食べ物より、休息より海が必要なんだ。ザイラはあと二人、ブラックシーの失踪者を見つけたの、助けてあげてとマイアンヌに知らせます。
ザイラとヴァシックが病院に戻るとまだ手術中でした。ヴァシックが自分が手術中のときはエイデンがアイヴィに付き添ってくれたからと言って、ザイラと一緒にいてくれます。エイデンは自分を大切にしないという欠点がある、とヴァシックがいうと、元気になったら縄で縛りあげて、一人でどこにも行かせない、と宣言すると、俺が縄を用意して縛るのを手伝ってやると言われます。こんなときエイデンは誰に支えてほしいだろうと考え、ザイラはウォーカーを連れてきてほしいと頼みます。でも彼の両親は呼ばないで。ヴァシックはきっちり7分で硬い表情のウォーカーを連れてかえってくれ、3人はエイデンのことを話しながら待ち時間を過ごします。
ザイラが心のなかにエイデンの自身を感じ取ると、ぐったりしたの様子のジャッドと医師、看護婦たちが手術室から現れます。入れ替わるようにしてザイラが手術室に飛び込むとエイデンは手術台の上に身体を起こしていました。彼が両腕を広げると、ザイラは飛び込み、固く抱きしめられました。
エイデンは腕の中のザイラから目を上げると、ヴァシックは気絶直前のジャッドの腰を抱いて身体を支えていて、ウォーカーと共に手術室から他のメンバーを送り出してくれていました。ウォーカーはエイダンと目を合わせると、彼女を放すなよ、彼女は君を愛していると伝えてきます。ザイラはあなたは怪我すべきじゃなかったのに。私をひとりぼっちにすべきじゃなかったのにと責めます。怒った顔を両手で包むと、エイダンは悪かったと謝ります。あなたを二度と一人で出かけさせたりしないとザイラは宣言します。それとペルセフォネを生きたまま救助したわ。狙撃手を締め上げて、見つけ出したの。狙撃手も確保してある。ヴァシックに頼んで、二人は谷の自室へテレポートしてもらい、尋問から分かったことを話し合い、休みます。敵の現場の指揮官たちは顔がわからない形で連絡を取り合っているため、お互いを認識できず、全体の計画もわからないようになっているようで、どうやらこの計画の背後にいるものは、無名の状態で裏の権力を握りたがっているのではないかとエイダンは予想します。
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