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テーマ:お値打ちワイン(628)
カテゴリ:ワインについて
二日酔いと酸化防止剤 よく安いワインを飲むと二日酔いが酷いとか、亜硫酸無添加ワインを飲むと頭痛がしないとか、そう言った噂が絶えません。楽天ブログの中にも真面目に信じて書き込んでいる方が居られます。本当でしょうか? 医学的に考えても両方とも間違っています。 二日酔いはアルコールを一定以上摂取すれば必ず起きます。そして二日酔いになれば頭痛もします。頭痛の原因は色々あります。アセトアルデヒドによる物、ヒスタミンによる物、メチルアルコールやエチルアルコール以外のアルコールによる物です。 実は皆さんが飲んでいるワインのアルコールの含有量は10度から16度位です。10度のワインを一本飲んだのと16度のワインを一本飲んだのでは二日酔いは全然違います。値段の安いワインは二日酔いが酷いと言うのは恐らく、アルコール濃度の高いワインを飲んだからだと思われます。(実際ニューワールドのワインはアルコール濃度が高い)また亜硫酸無添加ワインにはアルコール濃度が比較的低い商品が多いです。この事も噂の原因になっているかも知れません。 (アルコール度数の表示は裏の小さいラベルの数字ではありません。あれは輸入の為の物で14度未満とか書かれています。実際は表のラベルに表示されている物が多いです。裏のラベルを見てこのワインは14度だと言っている人をよく見かけますがお間違いの無いようにお願いします。) 亜硫酸は実は半年でワインの中から消えてしまいます。 瓶の中の亜硫酸(二酸化硫黄)は遊離型と結合型に分かれています。結合型はワインの成分と結合して全く別の化合物になっています。遊離型はワインの中の酸素や他の成分と反応して減っていきます。常温で半年、低温でも一年で酸化防止効果も無くなります。通常瓶詰めして我々の手元に届くのに数ヶ月は経っています。亜硫酸無添加と同じ状態になっているのです。(酸化防止剤が多く残っている瓶詰め直後に移動させるのが最も安心なのです。) 逆に亜硫酸無添加ワインの方が頭痛が起きる可能性は大きいのです。亜硫酸は酸化防止の目的以外にバクテリアを殺す為にも入れます。その為無添加の場合バクテリアが死なずにワインの中で活動している事が多いのです。頭痛の原因となるアセトアルデヒドが多く残存する可能性も大きいし、バクテリアの中には頭痛の原因物質であるヒスタミンを大量に生成する物もいます。酵母の仲間のブレタノミセスが残存した為に異臭のするワインになってしまう事も多いです。若いのにオリ(バクテリアの死骸)が出ているワインも大変多く危険です。亜硫酸無添加と言うと聞こえは良いですが、実際は亜硫酸の代わりにバクテリアを殺す為に加熱処理をしたり、ミクロフイルターをかけて本来の風味を失ったワインも多いです。そして本当に無添加、無濾過のワインは蔵元で飲むと美味しいですが、日本に輸送された時にはバクテリアの影響で痛んだワインになってコンテナ単位で廃棄になったり、レストランの調理用ワインになったりしています。実際多くのインポーターがそれで泣いていますし、調理用ワインになってしまったブルゴーニュの1級や特級のワインを扱った事があります。 亜硫酸はイメージで嫌われる様ですが、ワインにとって無くてはならない存在なのです。 二日酔いや頭痛の原因は体質、体調と総摂取アルコール量で決まると思って下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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