ピノノワール ワイタキ・ヴァレー キャロリーヌ 2005 オストラー
[2006]ピノ・ノワール CAROLINE'S ワイタキ・ヴァレーオストラー・ヴィンヤード 2005 CP94これ正直言って凄いワインです。95点にしようか悩みました。ニューワールドのピノで最も優れた一本です。ブルゴーニュの超一流ドメーヌの一級クラスに匹敵するワインです。私が飲んだのは05です。スクリューキャップですから熟成は遅めですが、おそらく3年後に飲んだら95点付けると思います。濃密で洗練されています。香りもクリーミーで素晴らしく、味も複雑で余韻も長いです。まあ騙されたと思って何処かで見かけたら飲んでみて下さい。凄いワインですよ。販売店資料より2005年物のコメントです●オストラーと言う言葉の響きがトラペのジュブレ「オストレア」と何となく似ているので選んでみました。というのは半分ぐらい冗談ですが、半分は本気。実際に試飲したときにはそう感じたんだから・・・。●香りはしっかり熟した果実味の固まり。しっとり感もあるのだけれどあまり開いていません。さらには樽由来?のタンニンの厚みを感じるちょっと堅そうなお焦げのニュアンス。そして中途半端なヴァニラっぽい甘さ。新大陸系丸出しという感じなのですが・・・・。●これが飲んでみると実にイケてる。香りからも何となく感じられますが、それ以上に酸がしっかりと効いている。味わいにメリハリがあるんですね。そしてタンニンも思っていたよりも軽い。むしろしっかりとミネラル感に満ちている。しかも余韻が長い。ちょっとフィサン~ジュブレ系でしょうか?唯一惜しむらくは各要素がストレートすぎるところかな?この辺りがブルゴーニュの強者と異なるところ。でもそのストレート、幾分手元で伸びるような・・・それぞれの要素を捉えてみるとポテンシャルは高い。2~3年寝かせて再評価する方が良いかもしれません。●イメージ的にはカレラのジャンセン辺りに似ているかな?と言う感じですが、そこまでは太くなくむしろ繊細さが光っている。USA風に言えば「ハンギングタイム」が長いのかな?じっくりと酸が熟成されている感じですね。具体的な数値はわかりませんがブルゴーニュよりも実質的には長いのではないでしょうか?結果的に糖度は上がりつつも酸がしっかりと残っている。違いは土壌だけなのかな?少し継続的にウオッチしてみたい、と言う「何か」を感じています。(2007.04.20 いのまた)●飛んで4日目。もうダメかな?と思ったんですが、ちょっとビックリ。樹齢の低さ(今日わかったんだけど)からは想像できない生命力。じわじわと来る、ピノです。「新大陸丸出し」とか「ジャンセン」とか言っていましたがゴメンナサイ、って感じです。実にピノ・ノワールしています。●これはやはり石灰質の土壌のせいなのかな?最近ピノ系のワインには、あまり果実味とかは期待せず、ぐっと来る、あるいはじわっと来る旨味をありがたく思う今日この頃ですが、そこいら辺を実に巧みに掬ってくる味わい。これはイイワインを紹介していただきました!(2007.04.23 いのまた) --------------------------------------------------------------------------------●インポータさんからの情報をゲット!です。 ■気 候寒暖の差においてはセントラルオタゴと似ており、例えば夏場の最高気温が30度を超える日であっても、夜間の温度は10度から5度程度まで下がる。特徴的なことは年間の平均気温はセントラルオタゴより4度低く、ブドウ栽培地としては最も冷涼な地であること。2007年1月の平均気温は16度、最高気温の平均でも22度程度しかなかった。一方、四季の寒暖の変化は緩やかで、春から夏そして秋(とりわけ秋は東海岸から暖かい風が長い間吹いてくる)の温度変化がゆったりとしており、ブドウは時間をかけて成熟を迎えることができる。また、セントラルオタゴでたまに見受けられるような糖度が一気に上昇する様な急激な気候変化は、ワイタキでは考えられない。収穫はセントラルオタゴの平均が4月上旬から始まるが、オストラーでは5月上旬から始める。降水量は低く平均で300ミリ程度(干ばつが激しいオーストラリアのここ2年間の平均レベル)しかないが、灌漑を少量に抑えることが可能となる要因として、土壌構成が石灰質であることが挙げられる。霜と結実不良の問題点はあるが、ワイタキの気候はピノノワールの栽培においてニュージーランドでは最も理想的な地区かも知れない。 ■土 壌土壌構成は3800万年前の地層が基底土になっており、貝殻の化石を大量に含む石灰の岩盤。表土は薄く小石の多いシルティローム。標高220Mの北東向き(北半球における南東向き)の緩やかな斜面で、植樹数は4167/ha ■醸 造90%除梗したブドウを破砕せずに開放タンクへ入れ、そのまま約1週間の低温浸漬を行う。野生酵母による発酵で、発酵中は1日2回のピジャージュを行うが温度コントロールはしない。発酵終了後に1週間のポストマセレーション。その後は新樽を20%含むバリックで12ヶ月の熟成。ビン詰めの際に軽くフィルターをかけるが、清澄は行わない。 2006 Ostler Vineyard Pinot Noir Wine Advocate Issue #176Apr 2008 Neal Martin 88 Drink 2008 - 2010 Although it takes a long time to develop in the glass, this Pinot Noir is worth the wait with a slightly leafy nose of black cherries, tomato leaf, iodine and violets. Medium-bodied with good acidity, this has a nice combination of crispness and silkiness, two virtues of great Pinot Noir. Lacks a little length, but this is still a highly pleasurable wine. Tasted October 2007. Drink 2008-2010