栃木県北部から山川海日記

宮城県の荒湯地獄へ温泉キャンプに行ってきました!

途中の鳴子ダムの紅葉が綺麗でした。今年は紅葉の当たり年ですねっ

荒湯地獄は道路地図にも載っている有名な野湯です。車で簡単に行けてお手軽な野湯。ただし火山性ガスが発生しているので、立入禁止の看板がありました。一応風向きを確認して温泉に浸かろうと行ってきました。上の方から熱湯の川が流れていて、適温の所を堰止めて湯船を作るそうです。

鳴子ダムから林道を車で登って、妙に平らな白い空き地に車を停めました。なんだか足で地面を蹴ると中が空洞の様な音が響く空き地で、何となく地面に穴が空いて車が無くならないか心配になりました。それでも車をそこに置いて熱湯の谷を徒歩で降りていきました。

谷沿いに降っていくと湯の川に出ました。サンダルで踏み込むと結構熱い
50℃位かな?

さらに下ると地元の方の力作湯船がありました。土嚢を積んで湯船が2段に作ってあります。上は熱め、下の湯船は長湯に丁度良い感じでした。また湯の川に土嚢を置いて湯の流れを変え、湯船を適温にする工夫までされていました～

さっそく入浴です 紅葉は終っていましたが、景色は抜群。のぼせたら湯船からあふれた湯の川で寝湯も出来ました。空気枕があると頭が濡れなくて最高ですっ!
極楽寝湯。
温泉できのこ取りに来た地元の方々にも会いました。山菜と茸のシーズンは毎週来てるって人もいました。この方が仲間と作った湯船なんだそうです。ここも地元に愛されている野湯なんですね。湯船の作り込みにに愛情を感じます。ブルーシートを使わず目立たない土嚢を積んで作ってあるので風景に溶け込んでいます。土嚢で出来た湯船の縁が座るに快適。後で聞いたのですが、底の方にある土管の土嚢をどかせば底に溜まった砂も流せるんだとか。毎週来てると完成度が違いますねー

さて芋煮の買物をしてきてあったので、地獄鍋と行きましょう!
地面の穴から勢い良く蒸気が出てる上に鍋を乗せました。

蒸気の穴の上に鍋を乗せたので、蒸気が鍋底から真横に吹き出しました。大火傷注意ですさらに風が止まったら谷底に火山性ガスが溜まり危険なので、無風も注意です。今は駐車場方面から地獄釜へ向かって風が吹いています。

地元の方達にきのこを沢山頂いたので、きのこ鍋になりました。きのこを沢山入れたので白菜が入りきらなかった～。鍋が沸騰してきた頃、風が弱くなってきたので鍋を持って駐車場まで登りました～。あとはコンロで煮込んで完成です。きのこをくれた男性が駐車場で車中泊だったので、一緒にきのこ汁を食べながら飲みました。台風で湯船が流されたり、宮城県内陸地震で荒湯地獄の谷が崩れた時の話や、熊の話など聞けてとっても楽しかったです。

せっかく温泉キャンプなんだから、星空を見ながら入浴しようとヘッドライトを点けて、谷を歩いていきました。夜はちょっとした丘がお化けの山みたいでスリル満点でした。夜の温泉は最高です

でも星空は湯気でほとんど見えず、たまに風が吹くと湯気が無くなって、天の川が見えたりしました～。昼間より気温が格段に低くなり明け方は氷点下だったかもしれないです。

温泉の回りはとても静かで虫の声も聞こえませんでした。きのこのおじさんに寄ると、熊もガスが出てるこの辺りには出没しないそうです。

翌日は朝食後、再度入浴。そして他にもあると言う湯船を探しに行きました。

沢を素っ裸で歩く怪しい人がいますが、その先を曲がると、
ここにも地元有志による力作が!
昨日ここで見かけた人達は、すぐ横の源泉で温泉卵を作りながら、一日中出たり入ったりする体制でした。きっと雨の日も楽しむ為の屋根なんでしょうねぇ。ここに毎週来て、一日中居るみたいです。湯船や脱衣所、それに源泉の炊事場の完成度はすさまじい物がありました 温泉卵用の竹籠まで置いてありました。

さらに横の沢を登っていくと、他にも湯船が!

こちらは右の写真の湯船の奥の底から湯が沸いていました。すぐ近くに車の通る音がしたので、林道から近いみたいです。

すっかり温まったので濡れた手拭い2本巻きでも寒くありませんでした。

沢を湯着で歩く姿は怪しいですか
これが火照ったホカホカに気持ち良いんです

温泉も
地面も
人も
沢も
あたたかい、荒湯地獄でした