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テーマ:ヨーロッパ旅行(4253)
カテゴリ:旅
エルコラーノ遺跡に行って来ました!エルコラーノはポンペイ同様、ヴェスヴィオ火山大噴火で埋まった町です。当時の別荘地と思われるエルコラーノは大邸宅が多い街です。火砕流や火山灰で埋まったポンペイと違い、直接溶岩流で埋まった遺跡です。固い溶岩流に覆われている為、発掘はポンペイ程進んでいません。港へ向かう地下道からは溶岩流から逃げ遅れた人のスケルトンが出土しています。街中からは炭化した立派な木製の引き戸などが出土しており、ナポリ国立博物館に展示されています。今回ナポリ国立博物館が月曜定休だった為、見学できずエルコラーノ遺跡に足を運ぶ事が出来ました。エルコラーノ駅から,駅前の道を海へ向かって下ると突き当りがエルコラーノ遺跡です。 エルコラーノ遺跡全容。高い所の白っぽい建物は現在の町。低い石積が遺蹟。上の写真の左寄りに橋がかかっていて遺跡へ渡れます。高い所にあるのは遺跡では無くて今人が住んでる建物でした。洗濯物が干してあった。 [遺跡の通り] 四つ辻には飲み場。歩道側の石の縁がすり減ってる事から、歩道から手をついていたのが分かります。 [バール] ここは釜戸が在り、突き当りはパンを焼く窯跡かもしれません。パニーニ屋さんかなぁ。 壺の穴の無いカウンターにパンが積んであったかもしれません 人々の賑わいが目に浮かぶようです 公共浴場です。 棚の下に座る所があるこの作りは、よく脱衣所だと説明されています。でもかまぼこ型の天井には湯気が落ちないように溝がある。脱衣所ならこんな溝は要らないよね? それに天井の高い所に熱気を抜く窓もある。ドライサウナじゃないのかな?日本のスーパー銭湯にも、浴室に入った所に荷物置き場が在ります。タオルとか垢すりとかシャンプーとか置いておく所。棚はそんな風に使われてたんじゃないかな だって隣には水風呂が在るんだよっ 垢すりしながらおしゃべりして、熱気抜きの窓の下にある水盤で垢を流して、隣の入口から水風呂に入るっ完璧な入浴施設だっ。サウナと水風呂のエンドレスは、日本の温泉施設でも定番ですよねーっ 横浜美術館で展示されていた、L型の垢すりや柄杓をこの棚に置いたら使い易いです ところでこちらは女湯。見事なモザイクタイルの床が陥没しています。床下に熱風を通す空間があるそうです。 当時のローマでは女性は体を冷やしては良くないとされていた為、女湯に水風呂は無かったそうです。現在の日本なら女性陣が暴れますねー(^^; でも町の城壁の外の海辺のお風呂は男女に分かれていないので、混浴でそちらに入れたのかもしれません。 海辺にこんな大きな公共浴場を造る古代ローマ人が好きっ 浴場の中庭には柱がぐるり。たぶん庭を囲んで柱廊が在ったのでしょう。これは長湯でのぼせた後に涼むのに気持ち良い空間です 古代ローマ人、わかっていらっしゃるっここは男女一緒のトド・スペースっそうです。お風呂でゆっくりするには、涼めるこんな空間が必要不可欠ですっああ、こんな公共浴場がある温泉別荘地に行ってみた~ぁいっ。良い温泉の第1条件は、居心地の良いトド・スペースが在る事だと思いますっ [家の間取り] ・柱廊と中庭 柱廊の壁にはレリーフや絵が飾ってあったりします。 アトリウムに面した部屋は壁に奥行きのある絵が描かれていたようです。 こういった部屋は食堂でベンチに寝転んで食べるのがマナーだったとか。食堂とアトリウムの仕切りは木の引き戸で、大噴火の際、炭化した物がナポリ国立博物館に展示してあるそうです。←見たかった… こんな奥行きのある壁絵の保存状態の良い物が、部屋ごと上野の美術館に来ていたのを見てポンペイに行ってみたくなったのでした。 [家の構造] 2階の床の梁を壁に挿した穴があります。 2階の床が一部復元されてました。 2階へ上がる階段。 曲がり階段の跡。 この時代、家で食事を作る習慣は無く、飲食店で買うのが普通だったそうです。でも中には釜戸のある家もありました。 家の壁の間から見上げると、ヴェネツィアの路地から見上げた空を思い出します。 最後に、発掘中と思われる横穴です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.14 23:44:49
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