NOVELS ROOM

数分後・・・。


こっちの方向に行ったと思うんだけどなぁ、全然見当たらないよ・・・。
そもそもあのちっちゃいの、ものすごいスピードですぐ見えなくなっちゃたしね～。
とにかくもうちょっと探そう！
うん！探そう！！
・・・あ！
何？見つかったの？
そうじゃないけど、あっちみて！
あっち？
あ！こうちゃんだ！こうちゃ～ん！
「こうちゃん」って言わないでよ。
しかし、流石は第二部隊のエース。僕の存在にすぐに気付くとはね。
わ～い！こうちゃんに褒められた～！
褒められた褒められた～！
ま、ちょっと気付くの遅かったけどね。
だったら私たちもっと頑張る！
頑張って、こうちゃんに追いつくからね！
僕に追いつこうなんざ、まだまだ先の話だろ？
たとえ第一部隊と一二を争う第二部隊だとしても、今のキミたちじゃ到底僕の足元にも及ばないさ。
それでも頑張るもん！
頑張るもん！
そうかい。せいぜい頑張るんだね。
って、それを言いに来たんじゃないや・・・キミたち、クロアを見てないかい？
うぅん、見てないよ～？
クロアがどうかしたの？
死者とバカ・・・じゃなかった、ゼノンとヴァリスを探しに行ったっきり帰ってこなくてさ・・・心配になって僕も探しに来たんだよ。
そういえば、キミたちは何を探していたんだ？
クロアよりちっちゃいの～。
真っ白い髪の子～。
（チビヴァリスの事か・・・。）
まぁ、クロアを探すついでだ。一緒に探してあげるよ。
うわ～い！ありがと～！こうちゃん大好き～！
大大大だぁ～い好き～！
だぁあ！くっつくなよ～！そんでもって「こうちゃん」って言うなぁああ！！！


★続く。