NOVELS ROOM

よし、こんなんでいいだろ。
あら、カインったら自分の誕生日だっていうのに、自分のためのバースデーケーキ作ってるの？
なんだよ・・・別にいいじゃねーかよ。
それに、このケーキは自分のために作ったわけでもないんだぞ！
分かってるわよそんなこと。カインはいつだってみんなのためのこと思ってるもんね！
でも、今日ぐらいは私たちに甘えたっていいんだよ？
そうは言ってもケーキ作っちまったしな・・・。
わぁ！美味しそうなケーキ！
ねぇ、これみんなで食べていい？
え、あ、あぁ・・・まぁ、そのために作ったわけだし・・・別にいいけど・・・。
あ、でも落とすんじゃねーぞ？
わかってるってー！
あ！


ドテッ・・・べちゃぁ


おい、言ってるそばから転んで落としてるじゃねーか。
ま、まぁ、そこは結果オーライってことで！
そんな顔しても俺は許さねぇからな。
まぁまぁ、私たちがお詫びに作り直してあげるから！ね？許してあげて？
・・・わ、わかったよ・・・。
じゃ、おいしいケーキの完成、待ってるぜ！！
えぇ！・・・さぁ、ウラン君！みんなを集めて、カインのバースデーケーキ作るわよ！
オッケー！！
（こいつら、最初から自分たちで作ろうと思って俺のケーキ潰しやがったのか・・・くそぅ・・・やられた・・・。）
（でも、ま、いっか。）
（・・・いや、よくねえ・・・何だか嫌な予感してきたぞ・・・大丈夫なのか？）


★中編に続く。