NOVELS ROOM

ねぇ、行く直前、フランシスに元気なくなったんだけど、どうかしたの？
さ、さぁ～？（多分嫉妬してるんだろうな・・・）
とりあえず、僕らは任務に向かうよ。
うん！　ほら、そこのお馬鹿さんもさっさと準備する！
お馬鹿さんとか言うな！！！


ミジョルの自宅の墓地にて――

ここに来るの、もう何度目かしら。
そうだね。数えていたけど忘れてしまったよ。
そういえばフランシス、お供えのバラ持ってきてくれた？
当然さッ！　僕の庭にあるバラはいつだって美s
フフ、綺麗なバラ。ありがとフランシス。
う、うん。
お父様、お母様、今日もきましたよ。
未だにあの日の事思い出すと、怖くなっちゃうけどね。


あの日・・・

そう、あれは、幼少の頃の話・・・


（父）ミジョル！今すぐそこから離れろ！！
お父様？　どうして？　ここを開けて？
（父）いいから早く！！
どうして開けてくれないの？
（父）頼む、頼むから、早く離れ・・・ぐああああ！！
お父様！？　どうしたの？！？　お父様！？
（母）ミジョル、そこにいるのね～？　今開けるから待ってなさ～い。


ガチャ・・・ギィ・・・


え・・・
（母）おかえりなさ～い、ミジョル～
お、お母様・・・？　ど、どうしたの？
（母）フフ、フフフフ・・・！
やだ、こわいよ・・・
いや、いやあああ！


あの日、アタシはお母様を殺してしまった・・・でも、ほとんど覚えてないの。
本当は、覚えていないといけないんだけどね・・・。
仕方ないさ、ミジョルにとってあの事件は、衝撃的な出来事だったんだし・・・。
うん・・・そうね。
そろそろ戻ろうか？
うぅん、もう少しここいいる。
それに、久々に私の家の中にも入りたいし。
でも、思い出して辛くなってしまうよ？
それでいいの。ちゃんと、覚えておかないといけないから。
だから、フランシスは先に帰ってて。
え？
アタシはひとりで大丈夫だから。ね？
う、うん・・・
あ、でも、何かあったらすぐ呼んで！
僕は君の永遠の王子様なのだから！
フフフ、カッコつけちゃって・・・でもそういうとこ、嫌いじゃないわよ。
さ、早く行って！
うん！
（あれ・・・？いいように追いやられたような気がする・・・）
（でも、まぁいいや！）


★続く