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2016.09.01
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あれからウランは、まだまだ周りの人間を信用することに、かなりの抵抗はあったが、ラルドと父親だけは信用するようになってきた。何故だか、この2人には心を許してもいいという想いが、ウランにはあったのかもしれない。
ウランが施設から持ってきた本をしまうため、大きめの本棚を購入した父親は、早速組み立てて、ウランの指示通り日本を棚へ綺麗にしまった。それを見たウランはとても満足そうな顔をしていた。そして、この本はおもしろいんだよと、大人でも読むのが大変そうな本を手にして、内容を詳しく話すが、専門用語が飛び交って何を話しているのかさっぱりであった。一応、これでもウランは脳に障害があるのだが、元から本が好きなおかげなのか、話す言葉も流暢で大人顔負けの対応をとるし、本当に障害者なのかと疑うほどに頭がいい。もしかすると、脳の障害は、差ほど酷い物ではなかったのかもしれない。もしくは、多くの本を読み続けていたから、脳が活性化し、脳の障害を無かった事にしてしまったのかもしれない。
ラルドはというと、家の中の至る所に本が置かれている様子を見て、何だか自分の家ではないような感覚に襲われていた。もちろん、ラルドの部屋にもウランが持ってきた本は置かれている。そこにウランも一緒に寝るので、寝る前に読む本用として置かれたのだ。もちろん、ウランの本棚に絵本は一切ない。ラルドにはまだわからない本ばかりだった。

「ねぇ、ファストさん。図書館はどこだよ?」

ふと、ウランはラルドの父親の名を呼ぶ。呼ばれた本人は、少し残念そうに振り返った。

「ウラン、君はもうこの家の子だよ?そろそろ、私のことは「お父さん」と呼んでくれてもいいのに・・・」
「そんなことより、ボクの質問に答えてよ!」
「そんなことより?!はぁ・・・」

「お父さん」と呼んで欲しいファストは、ショックを隠しきれなかった。それでも、ウランの言った条件「定期的に図書館に連れて行くこと」に反しないために、図書館の場所を教えた。ラルドの家から図書館へ行くには、500m先の地下鉄に乗らなくてはならなかった。すぐに行ける距離だと思っていたウランは、地下鉄と聞いて恐怖を覚えた。本で見た、大勢の人、人、人。ラルドとファストしか信じることしかできないウランに、人混みに入るのはどうやら恐怖しか起きないようだ。想像しただけで、ウランの体が震えだした。

「お、怯えなくていいよ、図書館へは私がついていくし。そんな、5歳の子供を一人で図書館へ行かせる訳ないじゃないか。それに、図書館へはラルドも一緒に行かせるし、安心してくれ、な?」

焦りつつも、優しい声色でウランをなだめた。

「お父さん、地下鉄で行く図書館ってもしかして・・・?」
「そのもしかしてだ、ラルド。ウラン、きっと君が気にいる場所だよ、思う存分本が読めるぞ」

体の震えが治ってきたウランは、少々首をかしげる。一体、どんな図書館なのだろうか。地下鉄のことを忘れ、図書館のことを考えただけで、ワクワクとした気持ちが湧き上がってきた。どんなところかわからないけど、きっとたくさんの本があると思い、気分は最高潮だ。

「ボクの気にいるところ・・・どんな所だろう・・・ねぇ、今から行こうよ!行こうよ!ファストさん!!」
「そこは「お父さん」って言って欲しかったな」

ワクワクを抑えきれず、今すぐ行きたいとせがむウランに、ファストはそれを制した。

「今日はもう遅いし、今度の日曜日に連れて行ってあげよう」
「えー!!今からじゃないのー!?うぅ・・・が、我慢するよ・・・ぼ、ボクはそのへんの我慢の出来ない子供とはわけが違うからね・・・!」

そういうウランは、その辺の5歳児と何ら変わらない態度を取って、なかなか我慢ができない様子だ。テーブルに座って貧乏揺すりをしたり、テーブルを指でコツコツとやったり、次の日曜日まで待てないのがまるわかりだった。
そんなウランを見て、ラルドはクスクスと笑った。

「な!何がおかしいんだよ!!もしかして、ボクが我慢できないとでも思ってるの?!ふざけないでよ!!ボクが我慢できないなんてそんなことあるわけないじゃないか!!!」

言い放ちながら席を立ち、足音を大きくしながら、ラルドの寝室へ入り、大きく音を立てて扉を閉めた。言葉は流暢でも、やっぱり子供だなと、微笑ましい顔でウランの行動を見ていた。
部屋から「何で今日じゃだなんだよ」と声が聞こえたが、聞かないことにした。

「それじゃ、ちょっと仕事行ってくるからね」
「うん!図書館のお仕事頑張ってね!」
「あぁ、頑張るよ」

ファストの仕事は、入場無料の大きな図書館で書物の整理を行なっている。ラルドはたまにその図書館へ連れて行ってもらっているのだ。ファストはおそらく、その図書館へウランを連れて行こうと考えているようだ。おそらく今日は、子供を連れてくるからという了承をついでに貰いつつ、仕事に勤しむことだろう。
図書館での制服に着替え、ファストは、図書館へと向かった。
父親を見送ったラルドは、未だに部屋からブツブツ聴こえてくるウランの声を聞き、仕方がないなーという表情で部屋に入り、ウランをなだめていた。

「こ、子供扱いすんな!お前より、ボクのほうが1ヶ月も上なんだぞ!!」

ウランの誕生日は10月31日で、ラルドの誕生日は11月28日で、ほぼ一ヶ月ウランの方が年上だった。1ヶ月なんて、さほど年齢の違いもないだろう思うのだが、それでも、ラルドよりも知能が高く、とても賢いウランは子供扱いされたのが気に食わなかったようだ。

「こ、今度子供扱いしたら、口きいてやんないからな!」

こういう時の対応だけは、5歳児らしいというか何というか。必死に訴えているウランを見て、ラルドはくすくすと笑った。

「わ、笑うなよ!!」
「ふふふ、ごめん、ウラン君。だって、おもしろくて」
「あー!これだから人間は嫌いなんだあああああああ!!」

「だから君だって人間でしょ?」と言おうと思ったが、いじめているようになってしまうからやっぱりやめた。
それよりも、小難しい本ばかり読むのではなく、絵本などの本も読もうよと、ウランを誘った。しかし、絵本はすぐに終わってしまうからつまらないと言われてしまった。
ファストに購入してもらった勉強机の前に座り、分厚い本を置いてじっくりと読み始めた。その姿は、まるで読書の邪魔をするなと訴えているかのようだった。
ラルドは、ウランの邪魔をしないよう、ベッドの上で静かに絵本を読むことにした。メルヘンチックな絵本や、日常のような絵本、様々な絵本を読んでいるうちに眠くなり、気が付けばそのまま眠りについた。


※※※※※


ウラン(怒) ねぇ!?ボクが頭がいいっていう設定が明確になるのはいつなの!?
 もうちょっと先だからしばらく待ってよ。
 というか、ウランが主体で動いてるな、このストーリー。
 なんですか、ラルドも特別扱いして欲しいんですか?
 別にそういうわけじゃないだろ。
 ラルドはウランを見つけた。それだけでも奇跡なんだからね?
 ホントは、アナザーでは出会うことはなかったけど、ラルドは何かを感じ取った。
 それだけでもほんと、ラルドはいい仕事してると思うよ?
 そうだよ!ラルドはこのボクを見つけたんだよ?
 お互い知らない同士だってのに、ラルドはボクを見つけたんだよ!
 とっても素晴らしいことだよね。
 そ、そうか・・・まぁ、別に褒めてくれとも言ってないんだがな・・・。
 もう、ラルドってば正直じゃないんだから~!
 いやあ、私は正直だろ。
 さてと、このあとのストーリーどうしようかな・・・。
  思いついてないのかよ!!


★展開は思いついてまs・・・いた石投げないで。





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Last updated  2017.07.07 17:27:47
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