NOVELS ROOM

2018/01/11(木)00:00

【SS】08:The 10th Birthday

SS:The 10th Birthday(12)

 リースの誕生日?  おっし!山奥行って、栄養たんまりたまった猪狩りに行こうぜ!  私も行くー!  ねぇ、話聞いてた?  全く野生児は困るわね。  そこはやっぱり豪華な食事を作る料理人をチャーターするべきだわ!  ねぇ、話聞いてた?  じゃ、僕は誕生日を祝うためのヒーローに連絡入れてくるね!  ねぇ、話聞いてた?  ねぇ、それボクのセリフ。 ※※※※※※  リース君の誕生日か・・・もうそんなになるのか・・・。  私たちも長いこといるわよね。  同じ「親」という存在から生まれてるもんな!  そういうわけだから、よろしく頼むね?  安心しろ。心配されるようなことはしないから。  心配されるようなことをするのはラチナス君だよね!  すごくとばっちりを受けた気がする。  とばっちりじゃなくて確実にアンタのこと言ってんだよそれ。 ※※※※※※  リースちゃんの気配がないのはそういう事なのね。  はい。ぐっすり眠っているようで。  僕らもリースのサポートしようと必死に戦ったけど、ほんと疲れたよね・・・。  長期休みとってくれてホント良かったわ。   一番良かったのは、お父様もお母様も無事だって事だよ!  そうね。  無事なのは、リースがみんなにバリアまとってくれたからだよ。  そうなのですか?  リースちゃん、とにかく仲間思いでね。絶対に傷つけないように特殊なバリアをみんなにまとってくれてたの。  おかげでリースはボロボロだったけどね。  傷はないにしろ、相当疲労がたまったみたい。   だからリースお兄ちゃんは今ぐっすり眠ってるの?  そうよ。  リースにそんな一面があるなんて意外ですね。  本人は否定してるけど、任務の時は「絶対無傷で帰るぞ」っていうところがなんか素直じゃないっていうかなんというか・・・。  昔よりほんとに変わったよ、リースは。  なるほど、そうでしたか。  だから、感謝しないとね。  リースは、僕らの大事な隊長だからね。   ぼくにとってはお兄ちゃんだよ!  ふふ、そうね。  では、連絡が来るまで待っててください。  連絡が来たら、準備をするわ。  豪勢な誕生会にしないとね!   ぼくも手伝うよ!  はい!その時はよろしくお願いします!  でも、今からでも準備できそうね。  チャーターぐらいの連絡ならできるかも。  じゃ、リースの誕生日に予約入れておいてくださいね? ※※※※※※  って話を聞いてた。  ほんと君はステルス能力高いね。  自分、でかいんで。  なにその「自分不器用ですから」みたいなの。  いたいた!白龍ステルス能力高いから探しちゃったよ。  あとジルウェさんも。  ついでみたいに言われた。  ところで君の後ろにいる子たちは?  うー!  みー!  え!?いつの間に!  ま、とにかく・・・話があるんだけど・・・。  リースの誕生日の話なら聞いているぞ。  あー・・・君どこにでもいるから聞いてたんだね・・・話す手間が省けたよ。  レイン、ここにいましたか。  レッキ!  これで全員にお話しましたか? おそらくね・・・リースの方はどうかな?  確実に眠っているということを、シュータス夫妻から聞きました。大丈夫ですよ。  自分が回復に行かなくてよかった。  ホントだよ。あんたの回復力は高いから、今頃計画が水の泡だよね。  さて、無事全員に情報が行き渡ったって事で、僕がヴィッセンさんにメールを送っておきます。  準備が出来たら、また連絡をくださいってことかな?  そういうこと。  例の香水、無事にできているといいですがね・・・。  ま、ボクらは待つだけだ。そうでしょ?  そうですね。計画が成功することを祈りましょう。 ★続く。

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