|
テーマ:気になったニュース(31937)
カテゴリ:トルコ旅行記
3月31日のニュースに「トルコの世界遺産カッパドキアで、過去最大とみられる地下都市が見つかった」と報道された。発掘調査で地下都市の規模と構造はこれまでで最大とされる。
昨年の5月にカッパドキアに行ったときに地下都市を観た。火山の噴火でできた軟らかい岩を掘って、一大タウンが作られている不思議な光景・・・洞窟の中だから、保存状態はかなり良い。 迫害にも耐えて自分たちの宗教と生活スタイルを守った人々の知恵と信念と生命力に感銘を受けましたが、暗くて狭い地下都市に隠れ住んでまで宗教を守り抜いた人々の心がいまいち理解できませんでした。 でも、今、中東を中心に起きているテロ事件をみると、あの地下都市は身の安全を守って生き延びるための知恵だったことがわかりかけています。 カッパドキアの地下都市、洞窟の中の教会、そして今でも洞窟を住まいとする人々、カッパドキアは東洋と西洋の融合と分離の歴史が刻まれていて、今なおその現実を観ることができる地域です。 ![]() ![]() トルコは西洋と東洋のぶつかり合う国。イスラム教とキリスト教やさまざまな宗教の抗争があったのでしょう。 神々の存在は否定しないものの固定宗教を持たない私には、宗教が違うだけで抗争しあう信心深い人たちが理解できない。 八百万の神を信じる日本人。6世紀ころに仏教が伝来すると仏教徒が増えて、16世紀ころにキリスト教が伝来すととキリシタンが増えた。 キリシタンを迫害した時代や、神仏習合の思想が明治時代に神仏分離令が出て神仏混合思想は廃止されたものの、庶民の間にはいまだに慶事は神社で仏事はお寺での習慣が根強く残っている日本。 そんな宗教に対する寛大さが戦後の近代化を推し進めた説もあるのです。 親日的で素晴らしい遺跡が沢山あるトルコ。もう一度訪れたいものの、隣国の治安が不安です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.04.04 09:09:06
コメント(0) | コメントを書く
[トルコ旅行記] カテゴリの最新記事
|
|