ホテルの窓から

USJで遊んだその日の宿泊地は、 JR尼崎駅にほど近い、新しいシティホテル。 窓から見下ろすと、JR尼崎駅がジオラマのように広がっている。 この駅は関西でも有数のジャンクション。 ４つの方向からほぼ同時に列車がやってきて、 ほぼ同時刻に４方向へ向けて出発。 そのような光景が日曜の早朝でも10分おきくらいに繰り返される。 その合間にも貨物列車や特急電車が通り過ぎていき、 息つく間もない。 考えるだけでも圧巻だ。 この絶妙な列車の離合は、 緻密なダイヤを守ることで実現する。 どれかが１分でも遅れると、それだけでこのダイヤの妙は総崩れだ。 運転士のプレッシャーはいかばかりだろう。 このダイヤの妙を守るために、 ちょうど半年前の平成17年４月25日を境に、 107名の人が二度とこの駅に到着することのない悲しい結末を迎えた。 電車好きの私は、いつもなら ずーっと見ていても飽きない光景だけど、 いたたまれなくなってカーテンを引いたのであった。