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テーマ:ノンジャンル。(2209)
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映画「となりのトトロ」。
高度経済成長黎明期で、まだ昔の風景が色濃く残っている 昭和30年代の東京近郊をモチーフにした映画だ。 その東京近郊が「所沢」であるのは有名な話。 映画の中では、平地の至るところに雑木林が点在し、 自然豊かな映像に懐かしさを覚えたことだ。 平地に雑木林が広がる独特の地勢は、 国木田独歩が書いた小説「武蔵野」でも有名。 古き良き時代の光景として受け止めていた。 ところがこちらに引っ越してきて驚いたのは、 そういった雑木林が現実に今も至るところで見られること。 わが狭山市は「となりのトトロ」の舞台となった所沢の隣町。 だから、自宅から車で5分も走れば、 映画の中での俯瞰シーンと同じような光景が広がるのだ。 しかも駅から徒歩5分のわが家のそばで「カッコウ」が鳴いていたりもする。 大阪時代もたいがい「田舎」呼ばわりされるエリアに住んでいたけど、 ここ狭山市はそれ以上に田舎なのは間違いない。 で、気をつけて見ていくと、東京の多摩地区や埼玉南部はもとより、 神奈川県や千葉県にも雑木林が点在しているではないか。 関東平野が育んだ雄大な自然の一節、それがこの雑木林。 大阪はというと、平地にこんな雑木林はない。 前にも書いたけど、大阪平野はもともと大海原であり、 大木が育まれるような土質ではないのだろう。 だから雑木林は山間部に行かないと見ることができない。 大阪生まれ大阪育ちの僕は、だから「雑木林」というものが 平地にあるなんてことをついぞ大人になるまで知らなかった。 関西人は、初めて関東を訪れると、意識・無意識関わりなく、 雑木林の光景を不思議な思いで見ることだろう。 これは僕だけではなく、大半の関西人がそうだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月28日 10時04分38秒
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