こんぱすコーチの全方位日記

2009/03/18(水)21:18

東京の中に三重県が

街・建物(115)

下の写真は、東京の地下鉄の駅です。 上野、赤坂、青山…。 いずれも東京を代表する街の名前ですよね。 そして3つとも、ある共通の出自があります。 実はこの3つの地名は、 元々この地に名付けられていたのではありません。 何とすべて伊賀の国(今の三重県ですね)の地名が発祥なのです。 伊賀の国と言えば忍者の里。 そんな場所の地名が、なぜ東京に移ったんでしょう? 徳川家康によって江戸の街が開かれた約400年前。 当時、家康に忠誠を誓った武将の中に、 藤堂高虎(とうどうたかとら)という人がいました。 元々は豊臣秀吉の家臣だったのですが、 時の流れを読むのがうまかったのでしょうか、 関ヶ原の戦いでは東軍に属し、家康の信任も厚かったとか。 後に、伊賀の国や伊勢の国(今の三重県)を賜ることになりました。 家康が江戸を開府すると、 藤堂は進んで江戸の街を開墾します。 そして上野、赤坂、青山は、藤堂高虎が開いた土地なのです。 彼が開拓した土地には、 自分が治める国(伊賀)の地名を名付けることを許されました。 「上野」は伊賀の国の中心部の名から。 平成の大合併で、今は伊賀市となりましたが、 5年前までは「上野市」を名乗っていました。 「赤坂」は旧上野市中心部の町の名前から。 「青山」は伊賀市の東方、 旧伊賀の国と旧伊勢の国を分ける山地周辺の名前から。 三重県というと、 伊勢神宮や液晶テレビのメッカ・亀山を擁しているとはいえ どちらかといえば地味な土地柄。 そんな土地の昔から伝えられている地名が、 東京の有名どころの名前のルーツになっているとは、 少し不思議な感を覚えます。 発見!三重の歴史(続)

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