こんぱすコーチの全方位日記

2009/10/02(金)17:40

これぞタモリの真髄『ブラタモリ』

10月はテレビ番組の改編期。 今年も多くの新番組が始まりましたが、 その中でも僕のイチオシは、昨日NHKで始まった『ブラタモリ』。 東京都内をタモリさんがテクテク歩き、 その場で目に入った景色や地形にフォーカスして、 地域の特徴やいわれを読み解く番組です。 タモリさんというとエンターテイナーの第一人者ですが、 この人の博識には舌を巻きます。 特に土地土地の歴史に対するうんちくは異常なほど。 その対象は川とか坂とか建物といった、 地図・地形にまつわるものだったりします。 無類の鉄道好きでもある。 そして、このタモリさんの趣味趣向が、まったく僕も同じなんです。 実は僕も幼少の頃より地図を読むのが三度のメシより大好き。 道路地図や鉄道地図などがあれば何時間でも空想旅行ができました。 おかげで、方向オンチとは無縁。 行ったこともないのに、とある地名を聞くと、 「あ、それは何県にあって、こういうものが名産で、 ここからこうやっていったら行けるよね」 と答えられます。 今は平成の大合併で新しい市ができたり、 市名が変わってしまったりで整理が追いつきませんが、 以前は市の名前を聞けば、 それがどこの都道府県にあるかは即座にわかりました。 そういった地理好きが高じて、 今度はそのルーツを探るようになる。 たとえば国道を走っていると、 国道と細い道がY字形に分岐するような場所があります。 そういうところは決まって、国道が左右に微妙にカーブしていて、 細い道の方がまっすぐだったりする。 ということは、細い道が昔の本来の国道(街道)で、 カーブしている方は後から作ったバイパスだ、 ということが想像できます。 で、あとからその地域の地図を見ていくと、 確かに細い道は昔の集落の間を縫っていて、 数百メートルもすると再び国道と合流しているのがわかり、 僕の推測が正しいことが分かる。 小学生の頃、大阪から父親の実家である丹後まで 毎年、父の運転する車で里帰りしていたのですが、 車の中でそういう1人ゲームをしていました。 埼玉県に春日部という町があります。 そう、あの『クレヨンしんちゃん』の生まれ故郷ですね。 先頃、原作者が不慮の事故で亡くなり、 にわかに脚光を浴びた街です。 で、この春日部市の地図をひもとくと、 東武鉄道の春日部駅周辺の町名は『粕壁』となっているんです。 『春日部』と『粕壁』。どちらも読みは『かすかべ』。 ということは、もともとは『粕壁』という地名だったのが、 市に昇格した際に『粕壁市』では何となくイメージが悪かろう、 と言う意識が働いて漢字を当て直したのかな、 なんて推測が成り立ちます(実際には別の理由だったように思いますが…) そうやって、空想や推測を重ねながら調べていって 新たな知識の肥やしにする。 それを知っていたから直接大きなトクをするわけではありませんが、 それを知ることだけで僕にとってはとっても楽しい。快感なんです。 タモリさんも『ブラタモリ』の中で、 「こういうのは何時間でも話ができるんだよ~」と言っていました。 そのキモチ、よっくわかります 『ブラタモリ』。これぞタモリさんの真髄を語る番組ですね。 僕にとっては毎週木曜日の楽しみができました。 タモリのTokyo坂道美学入門

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