こんぱすコーチの全方位日記

2010/05/19(水)13:08

「気づき」は最大の特効薬

生き方・モラル(157)

17日月曜日に放映されたテレビ東京系の『カンブリア宮殿』の留守録を今朝見ました。 『物語コーポレーション』の社長が出演していました。 愛知県に本社のある、外食のフランチャイズを展開している会社です。 以前から聞き覚えのある会社名でしたが、 社名と業態が自分の頭の中でまったく一致せず、 これまで、単なる「かっこつけ」で 社名を決めたようにしか思えていませんでした。 しかし番組の中で社長の 「社員一人ひとりの自立を促し、個々の人生を物語として紡いでいく。 それが会社のめざすところであり、それを社名に込めた」 という意味の説明を聞き、 「こりゃあ、ただならぬ会社だ」との思いを新たにしました。 外食産業は人集めに苦労していると聞きます。 やっとの思いで採用しても、すぐに退社していく。 そんな中で、この会社の離職率は業界水準より圧倒的に低い。 それは、単に「顧客に食を提供する」ということが理念にあるのではなく、 「顧客への食の提供」を通じて、 一人ひとりの社員の、まっとうな生き様を物語にすることが目的だから。 その目的を達成するために、トップは徹底的に社員を信用している。 いや、信用に値する人しか結果的に集っていない。 だから店舗の人事権から予算にいたるまで、店長に全権委任している。 社員は意気に感じるし、当然、離職率も低くなるわけです。 今や情熱の権化とも思える社長でしたが、 学生時代はまったく就社意識がなく、放浪の旅ざんまい。 それでも何とか母親が経営していた おでん屋の跡取りとして社会人デビューするも、 従業員が次から次へと辞めていく、という逆境をいきなり味わったんだそうです。 従業員とまったく衝突していない。 むしろ彼らを尊重し、彼らの思い通りにやらせていたのに、 どうして辞めていくんだろう。 自分のやっていることがわからなくなり、 深刻な悩みを抱え込んでしまいました。 ところが、そのときにある従業員から 「この店をどうしたいのか、社長の意志が感じられない」 というフィードバックがあって、ようやく気づいたそうです。 自分が自分で自分のやりたいことや行きたい先を決めずに、 他人(従業員)まかせにしていた、ということを。 従業員から見ればまるでリーダーシップが感じられなかったのでしょう。 今をときめく企業のトップは、 最初からできていたわけではない。 幾多の逆境に直面し、そのときに得た「気づき」が 今の成功につながっているのです。 人から教えられるだけでは、 自分のモノにするには相当な時間と反復が必要。 しかし「気づき」は自分で得るものなので、 これほど効果てきめんなことはありません。 「気づき」は人生を謳歌するための最大の特効薬なんですね。 気づきの瞬間(part 1)

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