こんぱすコーチの全方位日記

2010/10/25(月)12:00

10/27に「検見川送信所を知る会」イベント開催予定

検見川無線送信所(51)

明後日の10月27日、「検見川送信所を知る会」がイベントを開催します。 10月27日という日付にはワケがあり、 この日は日本で初めて国際放送が行われた日。 しかもその電波は検見川無線送信所から発信されたのです。 1930年(昭和5年)の10月27日。 第二次大戦前夜の世界は軍拡のまっただ中にあり、 特に日本の軍備拡張に警戒を抱いた欧米列国が 日本を牽制するためにロンドン海軍軍縮条約を提案。 平和主義者だった時の宰相・濱口雄幸首相(後に暗殺)がこの条約に批准し、 それを記念した日米英のリーダーたちによる交歓放送を企画。 これが日本の国際放送の始まりです。 当時の日本の無線技術では太平洋を超えて米州に電波を届かせるのは 絶対に無理だ、という欧米の見立てを覆し、 見事にクリアな音声をサンフランシスコに届けた、という記録が残っています。 この時に産声を上げた日本の無線技術が、 後のテレビ中継放送やファクシミリ、 そして今やすっかり生活必需品になったケータイに昇華しています。 検見川無線送信所で発信された、日本初の国際放送の電波は、 それだけ大きなインパクトを無線技術史に与えたのでした。 折しも今年は1930年から数えてちょうど80年。 80周年の記念すべき日にイベントを開催する意義は大きいと思います。 平日なのでどれくらいの動員数になるか分かりませんが、 僕も当日は途中からイベントに駆けつけようと思っています。 通信の歴史価格:1,680円(税込、送料別)

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