2015/03/27(金)22:08
さすが日本
勤務先から帰宅。
リュック型のビジネスバッグを下ろすと、
財布を入れているポケットのチャックが開いている。
--あ、さっき閉めるのを忘れてた(^^ゞ
と思いつつ中を確かめると、
あるはずの長財布がない!(゜ロ゜)
--えっ! ウソッ!?
ポケットの底までまさぐるも、
財布は見当たらず。
--しまった! 落としてしまった!
銀行から現金を下ろしたばかりなので、
そこそこ万札が入っているし、
クレジットカードやキャッシュカード、
かかりつけ医院の診察券や保険証、
その他ポイントカード類多々。
それらが、一瞬にして目の前から消えてしまいました。
愕然するも、落ち着いてこの十数分をプレイバック。
つい先ほど、最寄り駅そばのスーパーで買い物をし、
そのときには財布がちゃんとあって支払いをしましたから、
そのスーパーから自宅までの数百メートルの間で
落としていることになります。
急いで来た道を戻るも、それらしきものは見当たらず。
このときは、
--まぁ、スーパーに忘れてきたんだろうな
と安易に考え、とりあえず先ほど買い物をしていた
駅前のスーパーへ直行。
サービスカウンターで申し出ると、
「いやぁ、財布の落とし物は預かっておりませんね…」
という無情な答え。
ここでようやくただならぬことを実感します。
すぐに、スーパーから駅前広場を挟んだ、
向かいの派出所へ駆け込み、紛失届の手続き。
居合わせた巡査さんからの質問を受け答えしているうちに、
胸ポケットのケータイが鳴ります。
出ると、「狭山市立中央図書館」を名乗る女声。
--ひょっとして、財布のことですかっ!?
「ええ、そうです、そうです。
駅から連絡がありまして、
こちらへかけさせていただきました。
駅で預かっているそうです」
良かったー!
巡査さんの「早くに見つかって良かったですね」
の声に感謝しつつ、派出所をあとにします。
すぐ目の前が駅なのですが、
受け取りには免許証など身分を証明するものが必要、
と言われていたので、
駅務室を横目にいったん帰宅。
再び駅に戻って駅員さんに申し出。
差し出されたのは、
確かにさっきまで手にしていた自分の長財布でした。
この間わずか40分ほどでしたが、
久々に言いしれぬ不安と戦いながらの
時間を過ごしました。
駅員さんに聞くと、
駅の階段に落ちているのを見つけた人が
駅務室に届け出てくれたとのこと。
--ひと言お礼を言いたいのだが、
連絡先は聞いておられますか?
と尋ねるも、届出人は先を急いでいたらしく、
何も名乗らずにスッと立ち去っていったとのこと。
これぞ、さすが日本。
落とした財布にまったく手が付けられることなく、
そのままの状態で戻ってくるのですから。
日本人でいて良かった、と思った瞬間でした。
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