2010/08/21(土)02:51
よそーできないYOSOの要素
昨日の日記でHMV渋谷にお別れをしてきた際、
最後に買ったCDはこれでした。
【送料無料】Yoso
/ Elements エレメンツ ~要素~
イエスのトニー・ケイとビリー・シャーウッドが、
TOTOの初代ヴォーカリスト、ボビー金ボールと
「YOSO」というバンドを結成、
アルバム「Elements」を発表しました。
YESとTOTOでYOSO。
いかにも日本のアマチュアバンドが考えそうなバンド名を
本人達が名乗ってしまっているのに笑ってしまいました。
さらにelementは日本語で要素。YOSOのアルバム「要素」、
ここまでくるとオヤジギャグです。
サウンドは・・・YOSOだけに「よそー」通り?
いや、強力な変拍子のリフや、めくるめくドラマチックな展開を
期待してたので「よそー」は見事に裏切られました(苦笑)。
いやいや、私にとってはボビ金が元気ハツラツで
歌ってくれているだけでいいんです。
内股で首を振り振り上向いて歌う姿が浮かんでくるような
ボビ金の元気な歌声が聴けて、とりあえず安心しました。
ボーナスCDが付いてて、これには参りました。
オリジナル曲に加えてイエスやTOTOの楽曲を
オリジナルに忠実なコピーバンドに本人も参加している体で
代表曲を演奏しています。
TOTOの楽曲をイエスのメンバーが演奏するので違和感バリバリ。
あんなゴリゴリしたベースの音色で「Rosanna」を弾かれては
笑ってしまうしかありません。
「Good For You」「Gift With A Goiden Gun」
「White Sister」等のTOTOの楽曲のドラムを聴いていると、
ジェフ・ポーカロのグルーヴがいかに繊細で、
無二の存在だったかという事をひしひしと感じます。
そして、残されたTOTOのメンバーがジェフの代役として
サイモン・フィリップスを指名した理由がよくわかりました。
どんな優れたドラマーであっても、
ジェフ・ポーカロのコピーのようなドラミングをしたら、
こんな違和感を感じるのだというサンプルのようでした。
イエスとTOTOの融合とはいえ、脇役的存在の集まり。
両バンドの音楽的な中心人物が参加していたら
また違った音になっていたかもしれませんが、
それにしてもYESとTOTOに居たメンバーが集まって
アルバムを作るなんて、
まさに「よそー」できない組み合わせでした(しつこい)。
ハードロックから洋楽に入って、TOTOからAORへ広がり、
フュージョンもつまみながら、ジェネシスやイエスといった
プログレの魅力にハマってきた私。
そんな音楽ジャンル節操無しの私がYOSOのアルバムを
長年お世話になってきたHMV渋谷で最後に買ったのは、
HMV渋谷で教えてもらってきた音楽の総括したようなもので、
最後に買うのに相応しいアルバムだったかもしれません。