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僕は塾の先生という仕事をしています。 先生なので教えるのが仕事と思われがちですが、そうじゃありません。 会社からは「成績を伸ばすことが仕事だ」と言われます。 僕は「成長のキッカケをあげること」が仕事だと思ってます。 どっちにしろ、「教えること」はツールであってゴールじゃないのです。 だから、「教えること」だけじゃなくて「ほめること」「はげますこと」もします。 時に「叱ること」「たしなめること」もします。苦手だけど。 でもやっぱり、大半の時間は「教えている」仕事ではあります。 教えている時に大事なのは「わかりやすさ」だと言われます。 「わかりやすい授業」に人気が出ます。当たり前です。 僕も一応「わかりやすい授業」をしてみようとがんばっちゃってます。 「わかりやすい授業」を決める基準は「わかる」か「わからない」かです。 僕の授業を受けた人がみんな「わかる」になってもらえるように、がんばっています。 でも、この「わかるかわからないか」の頭でいつでも過ごせるわけではないです。 世の中にはそんな簡単に線引きできるものばっかりじゃないからです。 世の中には「好きな人」よりも「嫌いな人」よりも「どっちでもない人」の方がたくさんいます。 「良い人」だって悪いことをするし、「悪い人」だって良いことをします。 「悪い国」にも良い人はいるし、「良い国」にも悪い人はいます。 「好きな人」にも嫌いなところはあるし、「嫌いな人」にも好きなところがあります。 「良い日」にも悪いことは起きるし、「悪い日」でも良いことは起こります。 誰かにとっての「正義」が他の誰かにとっての「悪」だったりします。 価値観がぐちゃぐちゃで唯一の正解なんてない世界なのです。 「白か黒か」じゃなくて、「灰色」ばっかりの世界なのです。 だから、「絶対~でなければいけない」っていうテーゼは、本来通じない世界なのです。 なのに、世の中にはこの手のテーゼがいっぱい。 「良い人でなければいけない」「優しくなければいけない」「努力しなければいけない」 こういう風に考えると、優しくなれないんだよなあ。 僕も自分で自分をいじめちゃうもんなあ。 いつか死んで閻魔様の前で「お前は善人か悪人か」って言われたら 「悪人だけど、良いこともちょっとしました」って答えられるくらいのバランスで 生きていたいなあっと、僕は思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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