2021/06/03(木)20:17
体幹機能
シーティングで体幹のことを書きました。そこで、今日は体幹について書きます。
体幹トレーニングやコアトレーニングといった言葉を、だいぶ前から聞くようになってます。
高齢者や運動機能障害をもった方において、もちろん体幹の機能向上は必須です。
一般にいわれる体幹、コアトレーニングでは、筋力で固める(スタビリティーアップ)が主になっているように思います。ですが、高齢者や運動機能障害を持つ方たちを見ていると、まずは可動性ではないかと思っています。脊柱と肋骨の動きが固くなって、運動範囲が減少し、重心が偏っていることの問題が大きいです。
体幹に求められる機能は、重心コントロールです。
たとえば、座位に求められるのは、体幹による重心コントロールできる範囲をいかに広く保てるかでしょう。それにより上肢の自由度が上がります。まずは、柔軟な脊柱・胸郭!
そこに筋力の要素を加えることで、動的なスタビリティーを確保して、重心コントロールの範囲が広がります。
高齢者はほぼ皆、脊柱・胸郭が固まっています。そして変形。
予防が大切ですよね、胸郭の柔軟性を維持することが、やはり大切。
それは、回旋運動! 左右差のない回旋可動域を確保しましょう。
大切な筋肉は多裂筋・回旋筋、大腰筋。
体幹は固めるのではなく、柔軟に動き、動きの中でのスタビリティーを確保して、多様性のある体幹機能を獲得すること。
結果、重心コントロールの要になります。
本日は以上で