小児 呼吸リハビリ
在宅で、脳性麻痺児の呼吸リハです。呼吸状態が悪いとのことで、ドクターより呼吸リハのオーダーです。熱が出て、カゼ症状から呼吸苦が強くなり、SPO2が80%台になってます。酸素を使用して90%前半です。痰が多く、まずは排痰。痰の貯留部位を見極めて、側臥位のポジションで呼気をアシストしながらバイブレーション。痰の排出とともにSPO2が上がってきます。胸郭の変形により、片肺が呼吸に使えていません。こんな状態のときには、まず呼気のアシストと、排痰を促すポジショニングです。胸郭の筋は、努力性の呼吸で疲労し、異常筋緊張を助長しています。緊張を緩めて、胸郭から側弯を戻し、動きの悪い部位の動きを引出していきます。浅い呼吸が改善し、1回換気量が上がります。看護師に手技を伝えて、呼吸リハを行ってもらいます。5日後に酸素は外れ、落ち着きました。胸郭の変形が進まないよう、ポジショニングをしっかりしていきましょう。