馬日記

2020/02/25(火)15:28

100分de名著

あっという間に一ヶ月経ってたわ。まあー、怖い。光陰矢の如し。 前にも書いたっけどうだったっけ、確認するのも面倒だからこのまま書きますが、 今月のNHKのEテレの「100分de名著」という番組で扱っているのが、チェコのヴァーツラフ・ハヴェルの書いた「力なき者たちの力」。 小説「プラハの春」にハマってそのままチェコスロバキアの歴史に興味を持った私としては、 ハヴェルといえば「ハヴェルをフラッチャニーへ!」というセリフとともにそれだけでゾクゾクしてしまうのですが、簡単に言えば共産主義ソ連に抑圧されていた小国チェコスロバキアが、武力ではなく「言葉」で民主主義を勝ち取った時のリーダー的存在。いろいろ語弊はあるけれど。 いずれ読みたいと思っていた「力なき者たちの力」なのですが、NHKさんが分かりやすく噛み砕いてくれるとのことでもはやNHK様様なのです。 昨日は第4週。3週、4週と録画して、とりあえず今日は3週を鑑賞。 想像していたもの(自由を勝ち取れ!的なもの)ではないのですが、考えさせられることは多い。 ハヴェルの言っていることで「すごいな」と思うのは、ちょうど番組内で伊集院光さんも言っていて「先に言われたぜ!」と悔しくなったのですが「共産主義を否定しているわけではない」ということ。むしろ西側の民主主義・自由主義も「それ、楽しそうにしているけど、危ないんじゃない?」と警鐘を鳴らしているところ。 「俺たちは自由だから、何をやってもいいんだぜ!」というのは自由ではなくて、勝手。 自由を心底謳歌するためには、責任を持つ覚悟を持て、ということか? 私は政治には疎いんですが、そんな私でも「あの政治家さんは、無責任だなー」「批判されたら『撤回します』で済むと思うなよ?」とか日々思うわけで。 自由だから何を言ってもいいんではなく、自分の発言で人に不快な思いをさせた時に「撤回します」と言っても相手の心の傷は残るんだよ、というのをきちんと踏まえた上で発言をするというのが、基本的な「発言の自由」なんだろうな。 そんなことを考えさせられる、100分de名著。 さすがだぜ、NHK。

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