|
テーマ:イタリア語(473)
カテゴリ:語学
何年か前から放送時間が20分から15分に短縮されて
がっかり感が否めないNHKのラジオ外国語講座ですが この野里先生の「文法塾」はコンパクトながら質の高い内容で イタリア語検定3級(簡単な日常会話レベル)の私でも十分満足できる内容です。
半過去の語調緩和用法(婉曲用法)なんてうろ覚えだったけどちゃんと網羅されてて感服。 「肉を1キロ欲しいのですが」は Vorrei un chilo di carne. ≒ Volevo un chilo di carne. なのね。 (前者は条件法、後者が半過去の語調緩和用法) 確かに半過去は「ある時点で継続していた過去」という第一義的な用法の他に 話者の主観や感情、情緒的な事柄を叙述するという用法もあるから 「~したいのですが」と表現を和らげる意味合いがあってもおかしくない。 というより姉妹語のスペイン語に同様の用法もあるしあって当然です。 (スペイン語だと「Queria un kilo de carne.」になる) 実は日本語でも例えば「これでいいかな?」より柔らかい表現として 「これでよかったかな?」があるから意外と多くの言語で使われる用法なのかもしれません。 これに対して近過去は「ある時点で完了した過去」であり 客観的に事実のみを述べるニュアンスが含まれている。 話者の主観が入る余地は無い訳です。 この点でもスペイン語の点過去と線過去の関係と非常に類似しています。 ただスペイン語だと現在完了という英語と似た用法もあって イタリア語ではそれも近過去の範疇に入ってしまいますが。 水木の使いまわし4回目の10年も前の講座なんか放送しないで 野里先生の講座を月火ではなく月~水もしくは月~木にしてもらった方がどれほどいいか。 あの「シェフになるため」の講座は中級者向けなのに イタリア語素人のキャンペーンガール(今はもうガールじゃないよね)が出ているせいで スキットの詳しい解説もなければ文法の踏み込んだ説明もありません。 あんな不親切な講座も珍しいです。 元ガールの事務所から圧力でもかかってるのかと思うほど繰返し放送されてます。 多分リスナーには評判よくないと思うんですよね。 特に中級者以上の人にはイライラする内容です。 「ド素人は引っ込んでろ!」って。 どうせ使いまわすなら入江先生の「un passo avanti」にして欲しい。(切実) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[語学] カテゴリの最新記事
|