2005/10/03(月)01:43
名前の不思議
あたしはいろんな名前で呼ばれてきた
独身時代は 戸籍上の名前 に
ニックネーム(りっちゃん りこちゃん)
ペンネームの しゅうちゃん や かずみさん
お水の源氏名 まりちゃん まりなちゃん まりのちゃん
結婚して新しい名字になり
コドモが生まれると タモンくんサクヤくんのおかーさん
離婚直前に名前を改名したので
それから知り合った人には るるちゃん
pcのチャットで知り合った人には
ハンネのロズコ や ハニー
スピリチュアルカウンセラーとしての名前の
火水蘭子
乖離性同一障害時にはもっと様々な名前を自ら名乗っていた
なにしろ人格がそれぞれ主張するのだから
名前もそれぞれ持っていたので10~名前が存在している
あたしをどんな名前で呼んでくれるのかに因って
そのひとがいつあたしと知り合ったのかが分かる
あたしにとって 名前とは
ひとつの個人年表のようなものだ
そして多種多様な名前を持つあたしの本当の名前は
人間の発声器官では発声が不可能なものである
だからこそ あたしには名前はない
no name=amanon エマノンとするのが相応しいのかもしれない
この世界にあるものはすべて固有の名前をもって存在している
それは普段馴染み深い聞き覚えのあるモノではなく
記号のようなモノである
「それ」はあたしの目には金色に光る
象徴文字のような図形のような
不可思議な形として見えている
ところで実際に発声されているあたしの名前を
いわゆる言霊としてみると
あたしの戸籍上の名前は
りつこ であるが
通称は
るりこ である
ら行は物事を渦に巻き進行させる強力なチカラを持つ言葉である
そして上にくる文字を強める働きを持つという
戸籍上にしても通称にしても
ら行をもつあたしは
確かにいつも物事を大袈裟にしてしまう能力?があるようだ
一般的には起こり得ないような事が
あたしの回りでは当たり前のように起こり
また物事の進行スピードも恐ろしく早いのである
あたしを知る人があたしを称して
「人生を3倍速で駆け抜ける女」
と 言わしめた程だ
単純に
結婚して姓が変わった経験をお持ちのかたは
自らの名前が変わるということが
喪失感をもたらす行為だということが
おわかりになるのでないだろうか?
名前
それは
アイデンティティーの喪失をも引き起こす事がある大切なものだ
けれど あたしには
喪失すべきアイデンティティーすら確立されていない
あたしは渦巻くチカラであり
波紋であり
エナジーの粒子にすぎない
平家物語にあるような
「澱みに浮かぶうたかた」
それが あたしの姿なのだ