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2006.02.27
テーマ：お勧めの本(7199)
カテゴリ：勝手にオススメ
 昨日から日記になにを描こうか迷っていた 書きたい事がありすぎて どれを最初に書いたらいいのか 考えているうちに分らなくなる ふと見ると いつものように ゆーきゎo(´ー｀*) ﾉﾎﾎｰﾝ♪としつつ ｱﾀｼの作った晩ご飯を食べていた あぁ そうだ ｱﾀｼ ゆーきのご飯を食べているのを見るのが 好きなんだった 最近一緒にいすぎて忘れてたけど 改めてみていると なんてこの人無心に食べているんだろう 見つめられても気づきもしないで 食べるという行為に没頭しているゆーきの様ゎ あまりに邪気が無くて その愛しさに思わず視線で撫で回してしまう そのほほを その髪を 小さな子供に頬擦りするように ｱﾀｼゎ瞳のチカラで撫で回す その時ふっと思ったのだ 『見る事は記憶にラベルを貼る事』なのかもしれないと 今回御紹介するのゎ その「見る」という事が前提にされている漫画  秘密（1） 人ゎ自らが見たものを映像記憶として脳に残している これゎその映像を 第三者が見ることを可能にしたMRIｽｷｬﾅｰを利用し 通常の捜査で解決不能な犯罪の捜査していく 日本で唯一の機関 「科学警察研究所法医第九研究室」（通称第九）に 関わる様々な人間のドラマ 被害者であれ加害者であれ「人間」である事 その因業の深さを濃厚に感じさせる物語だと思う 「人は見ることだけは自由だ だからこそ罪深い」 このMRIｽｷｬﾅｰゎ 死後の脳髄を取り出してその映像を見るというもので 生前の約５年分の死者が見たものの映像を 第三者が見る事を可能にした技術だ そこにゎなんのプライバシーも存在しない 犯罪捜査の名前の元に 変死した大統領の「死んでも守りたい秘密」ゎ 無惨にマスコミに公表される 大統領ゎ何もしてゎいない ただ見つめていただけなのだ 何を見ているのか どう見ていたのか そしてその視線に秘められた思いを 「死者の脳が記憶した映像」が赤裸々に映しだす ただ見つめていただけなのに 逆にこの中にゎ 死後自らの脳が取り出され 映像を見られる事を前提として 見られたいがための 連続殺人を犯す犯人も登場する そのあまりにも自分勝手で しかしその分濃密な思いが ただただ 犯人の「記憶映像」によって語られる ただあなたに見られたいから 見るという行為ゎただ「見る」のでゎなく 対象物の姿形さえも 見ている本人によって姿をかえる 同じ林檎をみていても 同じようにみえてはいないのだ 人により赤く感じていたり つやつやに感じていたり 見る側の「思い」により 対象物の輪郭すら不定形になる 普段「見られる事」ばかり意識していて 「見る」という事が これ程他人を意識せず行える行為だと この漫画を読むまで気がつかなかった もし今ｱﾀｼが死んで 脳味噌をMRIｽｷｬﾅｰにかけられたとしたら。。。 他人が見たらどうと言う事の無い男のゆーきでも あくまでｱﾀｼヴィジョンの とんでもなく激エロで萌～～に脚色された ゆーきが晒されてしまう訳で。。。 。。。ええ すいません そんなメでしか見てませんから ﾊﾞｷｯ( ｀o´)ﾉ)ﾟ3)ﾟ∵∴ﾌﾞﾊｯ でもこんな妄想じみた視線を他人に知られるなんて！ それって死んだ方がまし！ 。。。いや死んでるから見られちゃうのか 死んでからでもｶﾝﾍﾞﾝだ！ ｱﾀｼゎなにかを思い出そうとする時 無意識に目でみた情報を手繰り寄せている気がする たとえば 別れた彼を思い出す時 あの奇麗だった指だったり 柔らかそうな髪の毛だったり 優しい笑顔だったり あの日みた青い空や 一緒に飲んだジュースの泡 初めてはいったﾎﾃﾙの白いシーツ そんなものを思い出す そうしてから その向こうにある いろんな言葉や においや 喜びや つらさを追尾している もし目が見えなかったら この思い出ゎｱﾀｼの中でどう処理されていくのだろう？ 思い出す手がかりをどうやって探しているのだろう？ 「見る」 それゎ見ているあなたのフィルターに左右される とても個人的な情報だ 「見る」 もしそれが自分でないだれかに さらけだされるとしたら。。。 それはあなたが思うよりもっと 如実にあなたの深部をさらけだしてしまうかもしれない 美しいものはより美しく 醜いものゎよりグロテスクに描き出す どこかﾐュｼｬ的な 清水玲子ならでゎの美的世界 その中でゎ内臓すらどこか爛熟した美を感じる 羊達の沈黙などサイコホラーがお好きな方にお勧めです お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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