| 荒野の墓標ピナクルズ
|
|
今回の旅のもう一つの目的地は「砂漠の墓標」と呼ばれるピナクルズを訪れることです。
ピナクルズはパースの北250kmナンバン国立公園にある石化した古代のの原生林跡。250kmといっても、オーストラリアの感覚では「ちょっと郊外まで」という軽い感じらしい( ̄。 ̄;)
ツアーは朝の7:00ホテル出発で帰りはよるの7:00、移動は4WD車でほぼ12時間かかるというなかなかバードなもの。乗り物に弱い私は、日本からしっかり酔い止め薬を持っていきました。
余談ですが、オーストラリアの入国審査は同時多発テロ以降かなり厳しいです。申告外のもを持ち込んだのがばれたら高額な罰金を払うことになります。申告しなくても、何人かに一人はスーツケースを空けられてかなり念入りに調べられるので、オーストラリア渡航の際は入国カードを正直に記入することをお勧めします。
私も酔い止め、胃腸薬、頭痛薬などの常備薬を持ち込んだため申請しました。今回は3人で旅行。して、3人とも同じ申告内容だったのに、私だけ別のところへ連れて行かれて、念入りに質問されてしまいました。よほどあやしい日本人に見えたのか?(; ̄▽ ̄A あせあせ
ただ、薬はあらかじめ一つのポーチに入れて手荷物で持っていたので、スーツケースを空けられることはありませんでしたが。
申告するものは手荷物で。これも鉄則です。
入国審査で非常にかわいそうだったのが、スーツケースの中にアンメルツヨコヨコがたった一個入っていたために、中身を全部ひっくり返された日本人観光客がいました。たぶん正直に申請したのだろうけど、申請したものは実物を見せなければならないので、手荷物の中にないと大変な目にあいます。 |
| パース市街を車で30分も走るともうこんな光景になります。ここから先はもう信号もありません。道路の両脇の荒原には野生のカンガルーもいます。
こちらは道路を走行中ドライバーが見つけたトカゲのボブテイル君。道路を横断中だったようです。非常に動きが緩慢でおとなしいトカゲとのことなので、車を降りてみんなで記念撮影。大きさは30cmほど。トカゲマニア垂涎ものですよね(笑)
撮影のあと、車にはねられては大変とドライバーさんが茂みに帰してあげました。
|
|
8、9月には荒野に一面のワイルドフラワーが咲き乱れるとのことです。残念ながらこの時期はワイルドフラワーのオフシーズン。3,4種類しか見ることができませんでした。
→これはエイコン・バンクシアというワイルドフラワー。といっても大きなものでは3mほどの木です。これだけはたくさん咲いていて、至る所で見ることができました。
ピナクルズツアーは車で12時間。でも車の旅は思ったより楽しいものでした。ちょうど約1時間半ごとくらいに、黒鳥のいる湖やカンガルースポット、コアラのいる自然保護区などビュースポットが満載で、全く飽きることなく旅を続けることができました。 | |
|
| さて、これがピナクルズです。
数十センチから4mくらいまで、墓標のようにニョキニョキと細長い岩が立ち並ぶ約2km四方の砂漠。なんとこれは自然の造形物なのです。
ここは昔石灰岩の原生林。砂漠化によって原生林が枯れ果てた後、木の根の部分に雨水がしみ込みどんどん地面が浸食されていったそうです。そして残ったのがこの石灰岩の墓標だったとのこと。
今では海岸線から数キロの内陸にあるピナクルズも、まだ森だった頃は海岸線だったそうです。よく見ると、砂漠の中に白い貝殻が埋まっていてとても不思議な感じです。 |
|
|
これがこのツアーで乗った4DW。トヨタのランドクルーザーでした。オーストラリアでは、後部座席でもシートベルトを締めなければならず、これが少々窮屈でした。でもここへ来るまでの道中、何度か車にはねられたカンダルーの死体を目撃してしまったので、車に乗る時は言われなくてもシートベルトを締めるようになっていました。
カンガルーは夜行性。とてもかわいそうなことですが、人口よりカンガルーの方が多いオーストラリアでは避けようがないことのようです。 |
|