ＲＯＳＥＭＡＲＹ　ＧＡＲＤＥＮ

最近時々陥る、こういうウツ状態の原因はやはり、『空の巣症候群』に近いのかも知れません。

もともと母親らしくなかった私が、この病名を挙げるのはおこがましいですが、

子どもに手を焼かなくなってからの方が、底のない空虚感を感じるのはやはりそうかな

と思いますね。

夫婦の絆というものは、強いようで意外と簡単に途切れてしまいます。

我が家も、ある簡単に解決できない問題を境にして、夫婦間の信頼関係が

完全に崩れてしまいました。というと、大げさですが、今は相手に多くを期待しない

ということで折り合いをつけて生活しています。

伴侶、というより同居人に近い存在ですね。ですから、表面上は非常に穏やかなもんです。

一時は、その問題を解決する為に言い争いやら、大喧嘩なんてことが続いた時期もありましたが

それでも解決が容易でないとわかった時点で、争う、ということをあきらめました。

というより、労力の無駄遣いであると悟ったわけです。

でも、親子のつながりはそう簡単にいかないものです。特に母親は。

おねえちゃんの生まれた時は、余裕がなくて子育てを楽しむ暇もなっかたですが

最後にうまれた末っ子は、まあ予定外だったんですが、最初からかわいくてしかたなくて、

毎晩抱っこして寝たものです。

子育ての経験のあるお母さんなら、お分かりだと思いますが、乳飲み子の赤ちゃんの息は、

甘いミルクのにおいがします。顔を近づけて、その匂いを嗅ぐ時の幸福感！

眠ってる赤ちゃんというのは、まさに天使ですよね。

つるつるの頬とか、小さな小さな手とか。いくら見てても飽きなかったもんです。

住宅事情の関係などで、結構遅くまでこの末っ子と一緒に寝てましたがそれこそ

本当に抱っこしてましたよ。ちびもそれが当たり前のようにしてましたし。

しかし、中学、高校とすすんで、問題なくきていると思っていたのに、実は大きな悩み事を

抱えてとうとう挫折。その間、親はなにも出来なかったです。

友人を頼り、ひとりで解決策を決めてしまった末っ子に、子離れできないで戸惑うばかり。

今も、わが道を行く、っていう感じで親を頼らずに頑張ってます。（まあ、頼りがいのない

親だということをよく知っているからですが）

今まで、子どもにとっては自分は必要不可欠だと思っていたのに、そうでもないとわかると

肩の荷がおりてほっとするのと同時に、空虚感が伴う。まさに『空の巣症候群』ですね。

自分が誰かの特別の存在である、というのは結構重要な生きる原動力です。

それを求めて、恋をしたりするのかも知れないですね。

旦那さんと、恋愛できればいちばんなんですがね、多分無理です（笑）