2005/10/11(火)23:26
車にも心があるのかも?~思い出のファミリア~
我が家の車は、おもにパパさんの仕事用です。
北は北海道から南は九州まで、機材満載で移動してます(地方巡業ともいう?)
ですから、一年で5万キロなんて恐ろしい走行距離を更新中。
本当は私も自分用が欲しいところなんですが、維持費を考えるとちょっと・・・・
というわけで、どこに行くにもママチャリを愛用。
うちの近所は結構道が細かったり、一方通行だったり、パーキングのスペースがなかったりで、
自転車の方が便利だったりします。
そんな我が家にも、やむにやまれぬ事情で2台の自家用車を所持していた時期があります。
末っ子のちびが生まれたのは、おねえちゃんが5歳、お兄ちゃんが1歳の時。
その少し前に引越しをして、お姉ちゃんは3歳児からの、お兄ちゃんは6ヶ月児からの
別々の保育園に通っていました。そして新生児となると、また別の託児所にお願いしなければ
なりません。それまではチャリンコの前と後ろに補助いすを取り付けて送り迎えしてましたが
(パパさんの都合の悪い時のみですが)(そして明らかに3人乗りは違法行為)
3人、しかも赤ちゃんもとなると物理的にチャリンコでは無理。
で、実家で一台余っていた真っ赤なマツダ・ファミリアを借り受けてきました。
ところが、大学時代に結婚、出産ときた私、免許を取っていなかったんですね~
で、とりあえず産休を利用して集中的に教習所に通い、約2ヶ月で免許取得いたしました。
(なかなか優秀じゃないですか?)
このファミリアには、結構助けていただきました。赤ちゃんがいるとやはり車は便利です。
買い物も、送り迎えも、田舎に帰省するのも、パパさんに頼らなくてもいつでもOK。
行動範囲も広がって、いいことずくめでした。
(しかも、税金から保険、修理費まで実家もち♪)
何年かお世話になりましたが、もともと古い車だったのを酷使したためか故障続きで、
車検が切れるのを機に廃車処分することに。
ところが、処分工場に持っていこうとすると、どうしてもエンジンがかからないんです。
結局その日はあきらめ、後日エンジンがちゃんとかかることを確かめてから出かけることに。
その前にちょっと所用を済ますために、パパさんの車(カリブ)で外出したのですが・・・
信号待ちで停車中、何を思ったのか後部座席のお兄ちゃん(確か5~6歳でした)が突然ドアを開けて
後ろから、路肩を走ってきたバイクに接触して大騒ぎとなり、時間をくって結局行けず仕舞。
『これって、ファミリアが嫌がってるんと違う?』
『そうやな~お義父さんの買ってくれた車やしな~』
そう、もともとなくなった父が生前、妹に買い与えた車だったんです。
『ちゃんと、祈祷してからの方がいいんちゃうか?』
ということで、御神酒をタイヤに振り撒き、「長い間ご苦労様」と手を合わせたところ、
今度は無事、工場に運ぶことが出来ました。
永年愛用すると、車にも心が宿るのかも知れませんね。
後で聞いた話ですが、その工場は預かった車をロシアなどに輸出しているらしいので、
うちのファミリア君も、ロシアの空の下を走っていたのかも知れません。
ひょっとしたら、まだ現役だったりして・・・?