いろんな桜を見に行きました。
去年は化学療法で治療をしていたのでほとんど動けなかったから今年は必ず桜を見に行こうと思っていた。どの桜も同じ桜だけど植わっている環境も周りの景色も枝の張り方も花の揺らし方も同じものなんて一つもなかった。目に見えるすべてが桜の歌でいっぱいになっていた。鳥たちも大喜びで飛び回っているし虫も自分たちの命を最大限にエネルギッシュに生きていた。人もまた喜びに満ち溢れていた。とりわけ今年は「感謝」の言葉をつぶやいている人が多かった気がする。「誘ってくれてありがとう」「来れて本当に良かった」「ありがとう」スマホやカメラで真剣に記録する人やおしゃべりに花を咲かせる人昔ながらのいわゆる「お花見」がなくなって私は心からほっとしている。それにしてもピンクと青は相性がいいね気持ちがいいつぼみのぷっくりした感じもまたキュンとする。散りかけの花吹雪はなかなか素人の腕では撮影できないけれど私の心のシャッターにはしっかりと刻み込みました。今日から雨です。人生が100年だとして桜を見ることができるのはたったの100回。私に残された人生はあとどれほどかは解りませんがはかないからこそその瞬間を目いっぱい楽しもうと思いました。遠くまではいけなかったけれど地元や近所の桜を満足いくまで堪能しました。ありがとうございました。