2012/09/14(金)20:05
横にのびるつらら
仕事で液化窒素を使うことがある。沸点-196度というとほとんど馴染みのないものと思われがちだが、世の中の冷凍食品の多くはこれのお世話になっている。もちろん、例えばガラスのコップやら金属容器に入れたら、割れてしまうかあっという間に蒸発してしまう。だから魔法瓶と同じ構造をしたジュワー瓶に入れて扱うのだが、使い終わったら安全のため元の容器に戻しておく。そうすると、ジュワー瓶には非常に低い温度の空気が中にたまる。空気と嫌でも接するから、口の部分には霜がつき、それが解けて出来た水が流れ込んでくるとこういう面白いものが出来る。温度の境目で凍ってしまうからそれ以上下に水滴は落ちず、横へと伸びるツララになる。これはタイミングがいいと見られるがやがて溶け落ちてしまう。