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テーマ:気になったニュース(30242)
カテゴリ:視・紙・誌面から
やはりというか、神奈川県の4THDの中身が流出した事件はいろいろと考えさせられる。情報系廃棄物の難しさだ。見た目が変わる訳でも無いし、臭いがある訳でもない。1と0の組み合わせの情報がはいっていて、解析ソフトにかければ読み出せてしまう。HDDには寿命があることは分かっているが、それがいつなのかは全く分からないので早めのバックアップをする、と言うのが常識だ。
壊れないまま処分されているから持ち出しとかのセキュリティが甘ければ今回のように流出してしまう。今回のは窃盗品を売却した訳だが、「きちんと処分してくれる会社か」「経費が安いか」あたりが業者の選定、落札基準だろう。いずこもコストダウンのための経費カット、こんな川下の産業は下請け孫請けになって行くのだろうと思う。ところがHDDの中をのぞいたら、銅のような色に輝く円盤が積み重なってミルフィーユみたいになっている、と言うことを知っている人は意外と少ないのではないだろうか。当然である。HDDは基本的に開封してはならないものだ。 私もフロッピーディスクの時代にザッピングという操作をしたことがあるが、物の見事にパスワードまで見られるのだ。もちろんテキストファイルなどそのまま読める。両面倍密などと言われていた360KBの頃の話だ。4TBといえばざっとその1億倍。コンピュータの性能も上がってはいるが、気の遠くなるような手間と時間が必要だ。これらの情報を消すにはフォーマットするのと同じ時間がかかる。検証もしないといけないから、更に時間がかかる。基板はガラス系だったと思うが、表面の磁性体を溶かすような操作をすればまず完璧に読めなくなる。もちろんそのまま廃液を流す訳には行かないから、また経費がかかる。 粗っぽく、ぺしゃんこにするのも一つの方法だろうが、おそらくダストの回収もバカにならないだろう。こんなものの処分もただじゃ出来ないのだ。世の中何でもリサイクルだし。 それなりの経費をかけないと個人情報は守れないと言うことかな。「私の情報は大丈夫か」と言う問い合わせが相次いだとの報道があったが、担当は何と答えたのやら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
横須賀市はコンパクトな廃棄の機械を買って役所自らが処分だそうです。
外部に出すと漏洩のリスクが発生するからと言っていました。 廃棄する量など神奈川県でも知れているでしょう。 (2019年12月09日 23時26分29秒)
maki5417さんへ
さすがに基地の町ですね。情報セキュリティも軍並みでしょうか。 ハンマーでつぶして、後の始末をきちんと出来ればそれが手軽でしょうね。 (2019年12月10日 20時16分41秒) |
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