老父のつぶやき

2020/10/10(土)17:41

情緒の政治

政局(216)

鶏が先か卵が先かと言うような議論になるかも知れないが、アメリカの大統領・副大統領の討論がほぼこれになっているように思う。相手の叩き合いというのは心情的には分からないこともないが、結果は双方の品位下落みたいなもので、まんまとトランプの兆発にのせられたということになろう。司会者もうんざりしたことだろう。 トランプ自体が下品であるから、悪口をいなす話法の方がバイデンには有利、どうかすると『私も話していいかな?』くらいの方が受けは良かったかも知れない。 トランプはリモート討論を拒否したというから、相手を挑発に乗せることを彼は目的としているのではないかと思う。目の前にいなけりゃ挑発もしようがあるまい。 副大統領候補の場合はもう少しマシだった。 情緒の政治は危険だ。『総合的・俯瞰的に見て』と言うのは、『何となく』に置き換えられると思う。学術会議の会員は理論と数字で仕事をしてきたようなもの。データが全てである。10億円の経費を問題にするなら政党助成金こそ廃止してからにするべきだ。『支持政党なし』が最も多いのが現状、議員の失業保険に成り下がっている、国民にとっては全く無意味な経費だ。しかも一桁違う。 アベ政治で最も問題なのは政治の私物化だ。本来学術会議に諮問すべきところを御用学者ばかりの専門家会議を作り、責任を負わせ、しかもうまくいっていない。小さな本質でない成果をアピールし、うまくいったと打ち上げるのはトランプと同じ手法だ。

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