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テーマ:最近の新聞記事から(235)
カテゴリ:視・紙・誌面から
朝日新聞「日曜に想う」を読んでなるほどと思った。記事では岸田総理の発言の元が過去の総理大臣の発言を引用したものだと論じていたのだが、なかなか的を射た言葉だと思う。帰納的思考は過去に起きた事例から一定の法則らしいものを導き、それを一般化する手法で、必ずしも非科学的な訳ではない。経験の蓄積がものを言う訳だが、返して言えば「前例がない」ときには対応が難しい。
帰納の対語は演繹である。理詰めで手法を考え、開発になる場合もある。無論基本的な知識は蓄積があるのが前提になるのでどちらか一方でことが済む訳ではない。我々の生活だって似たようなものだ。前例がなくても「こうすればいいんじゃないか」と考え、失敗したらまた考えると言う面倒くさいことになるが、世の中だいたいそんなものである。 技術屋はそれで飯を食わせてもらっている訳なので、失敗も飯の種。ありがたい立場であるが、一つ間違えば無駄飯食いのレッテルを貼られる。一方、極めればノーベル賞もあるかも知れない。 ただ、政治には両方の考えを持ち込んで欲しい。「説明しない」は論外だが、過去に成功したことも外的要因で行方が変わることもある。十分な分析を願いたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
アベ友記者のエッセーはあまり面白くなかったです。
大平がよかったとは、どんな点なのでしょうか? (2021年10月11日 23時31分16秒)
maki5417さんへ
執筆者のバックグラウンドを知りませんが、記事を見直して大平氏は幹事長として池田首相に(抵抗勢力との)対話を求めたように読み取りました。アベ政権から続く強権的政治を見直せと言うことではないかと考えます。 改めて大平総理の経歴を見ると私はまだ学生でした。ちょうど国公立大学の学費を値上げして私学との格差を縮める、と言う奇策に抗議していた頃ですね。 (2021年10月12日 17時32分45秒) |
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