老父のつぶやき

2022/10/25(火)10:00

共産主義の行き着く先は独裁なのか?

視・紙・誌面から(1790)

共産主義国と言えばロシアとその取り巻き、北朝鮮、中国の3つかと思う。この3つの国に共通しているのは独裁体制だ。中国の習近平は側近にイエスマンばかりを任命し、3期目に入った。北朝鮮の金主席は世襲の3代目。ロシアはプーチンに強い権限を認め、粛正の歴史もある。 そしてもう一つ共通するのが覇権主義。ロシアはウクライナに侵攻、中国は香港の反政府勢力を力で抑え、台湾も同一の国と宣言し、台湾はこれを拒否している。北朝鮮は目下は具体的な進攻はないが、ミサイルの発射を繰り返し、軍事対立を深めている。 「共産主義とは」を調べると「生産手段を国有化し、資本主義のように資本家に利益が集中しないようになる」と記述がある。「能力に応じて働き、必要に応じて物を受け取る」のが経済構造らしい。ここに覇権主義に走る理由は見あたらない。領土が広がって何が良い?共産主義は利潤を追求するものではないだろう。 市場拡大のためには販路を広げる。商売の鉄則だがそのために隣国に侵攻するのはフェアではないだろう。自国だけで賄うのが基本で、余剰が出たらそれを貿易に使う。そこで経済規模を大きくする必要性は感じられない。 ともあれ、指導者になるとその汁は甘いらしい。どこの首脳とも、「自分に力を集中し、独裁を確立しよう」とする。共産主義にはそれは主旨から見てあってはならない要素と思う。共産主義は感情ではなく科学であろうと考えるからだ。異なる考え方や自分の反省を折り込みつつ、また歴史を受け入れて行うのが政治だろう。そう考えるなら、この世にまだ共産主義社会は生まれていないことになるが。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る