老父のつぶやき

2023/11/23(木)23:04

筆圧

視・紙・誌面から(1792)

私は達筆ではなく、むしろ悪筆の方だ。おまけに右手は本態性振戦の症状が出てきて、筆跡が波打っている。以前は左手の症状がひどかったが、治療で非常に改善した。しかし左手で字を書くほどには訓練はできていないし、また、右の方がまだマシである。 近頃はパソコンのおかげで悪筆を気にする必要も無くなったが、孫に書いて見せるときにはやはり筆記具が必要だ。そんなとき、女房がTVから拾った情報で、「トン・ツー・トン」で書くと綺麗に見えるんだって、と言ってきた。言っちゃあ悪いが、彼女も決して達筆ではない。私と同レベルだ。 トン・ツー・トンなんてまさにモールス信号(R)だが、ボールペンで書いてみると、なるほど筆圧をかけて丁寧に書いてみればそれなりに恥ずかしくない字になる。万年筆が一番楽に書ける筆記具らしいが、筆圧をかけすぎたら壊れてしまう。若い頃には万年筆が一種のマストアイテムみたいな時期があったけれど、外で使うなら大体どこもボールペンだ。画数のポイントでちょっと止まって方向を変えるくらいの気遣いで、まずまずの字になる。 私にとって、字のもう一つの不得手が「毛筆」だ。これはどちらかといえば筆を浮かせて、中途半端な筆圧で書くことを要求される。葬式が減り、結婚式とも縁がなくなったので次に強要されるのは孫のなんとか式ぐらいなものだが、それまで生きているかどうか。それでも画のポイントに気をつければ老人なりになんとかなるかもしれない。

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