冬の洗濯
温暖な瀬戸内でも、このところの寒波の時期には洗濯物が凍ることがある。幸い、天気さえ良ければ何とか乾いてくれるのだが、「凍った洗濯物を乾かすのに一番有効な条件はなんだろう?」と考えてしまう。この時期、信州では凍り豆腐やら凍りコンニャク、あるいは餅、有名なのは寒天作りだろう。しかし、雪の多いところでいかに晴天でも気温が瀬戸内よりも高いとは到底思えない。凍らせたものから脱水するのは凍結乾燥と呼ばれる作業だが、一般には-50℃位で凍らせたあと、真空下で水分を昇華させ、水トラップで氷として回収する。残ったものが乾燥物だ。もちろん凍り豆腐(凍み豆腐)はいかに信州でも-50℃にはなるまい。真空状態も考えにくい。多分何回かにわけて凍結と融解を繰り返して固形分と水分とを分離するのだろうと思うが、何せ実際の工程を見たことがない。洗濯物の水は、空気中への拡散で、結果乾燥すると思うが、風で濃度勾配が大きくなり、拡散を促進するのだろうと想像する。夏の場合は太陽熱で暖まり、拡散エネルギーが大きくなるが、冬は温度は期待できないので風の要素が大きいかと思う。明日から明後日にかけてはまた寒気が下がってくるという。今日も一時粉雪が舞った。中国山地を飛び越えてきたという感じだが、せいぜい洗濯物が乾く程度におさめて欲しい。