お掃除の勉強
兵庫県シルバー人材センター協会というのがある。高齢者向けの職業訓練をやっている。普段は私は公園の掃除ということで、内容はゴミ拾い、落ち葉の処理、側溝の掃除など、どちらかといえば土方仕事みたいなことをやっているのだが、『施設清掃』と言う課題で、トレーニングをやってくれるという。地元の会場で、丁度休みになっていたので申し込んでみたら、10人程が集まっていた。「退職してすることもないので」という人が多かったが、中には「高速道路の料金所の職員の仮眠施設の掃除をしているが、先任者のやり方ではどうもきれいになった気がしないので」と参加している女性もいた。いろんな仕事があるものだ。高速道路の料金所の夜勤は長いだろうから、仮眠をとって帰宅、となれば昼間に掃除するのだろう。掃除のプロの話というのはなかなか面白かった。「見せる」のもひとつの仕事だという。てきぱきと仕事を見せるのが顧客への信頼を得るためのアピールだという。そういえば、ディズニーワールドなんかのクリーニングスタッフはその典型らしい。なるほどと納得した次第。私たちの仕事を見て「ご苦労様」と声を掛けて行く人もあり、まあそれはそれで励みになるが。午後は実技。これもこれで、実際にやってみると、箒の使い方、階段の上り下りの仕方、安全第一の足の運び、モップの絞り方・・等々、なかなか指導の通りには運ばない。他人がやっているときは、「あれはまずい、これが下手、」とツッコミどころをたくさん見つける。老人の性か。掃除に使わない方がいいものは「激落ち君」なる発砲メラミン。ガラスまでも傷つけ、傷のついたところにゴミが入り込むという。逆に、拭くだけで掃除が出来るのはマイクロファイバークロスを使った水ぶきで、非常にきれいになる。少々高いそうだが、それなりの性能と耐久性があるらしい。プロが使ってるんだから、まんざら間違いでもないだろう。久しぶりに勉強した気がする。いろんな科目があるが、受講は一人年に1回らしい。