手前みそ
「ドレッシングの試供品もらったんだけど、どう?」ドレッシングと言えば日清かキューピーかミツカンかマコーミックと言うところだろうが、あまり聞いたことのないメーカーの小袋だった。「悪いけど、うちの方がうまいと思う」市販品にたてつきたがる私だが、これは変に甘く、ちょっと好みではなかった。女房も「うん、私もお父さんの方が美味しいと思う」まさに手前みそ。こういうものをいざ市販するとなると、味も大事だけれども、それだけではすまない。食品の宿命、腐敗の問題がある。どうやって殺菌し、容器に入れて流通させるか。腐敗の問題は避けて通れない。少なくとも消費者が購入して、使い切るまで腐敗/変質してはならないのだ。食塩濃度とか、pH(多くは酢)を工夫して常温流通に耐えるようにする。冷蔵流通もあるが、コストがかかる。調味料はあくまで黒子であり、特に添付品になったら、コストなんてほぼ考えてもらえないのに、「味がどうこう」とクレームにはなると言う、恵まれない?存在だ。家庭で作る分なら作ってから冷蔵庫に直行で、保存性など考えなくてもいい。仮に事故があっても「自己責任」である。気楽に作れるのがいい。まあ、ドレッシングは酢を使うので最も抗菌性のある酸(酢酸)である。非常に腐敗には強い。麺つゆとポン酢とが主役で、これにタマネギをレンチンで加え、ミキサーで混ぜるだけの簡単レシピだ。