アダルトチルドレンのセックス
前回、ブログのタイトルに「セックス」と入れたら、mixiでいつになく多数のコメントがきた。多くの足跡もあった。
嫌ですねえ……。
女も男も、涼しい顔していながら、本当はセックスが好きでたまらないようですな。ま、俺も含めてね。
そこで、全国百万人の俺のブログの愛読者の為に、きょうは、
●アダルトチルドレンのセックス
について書いてみることにしましたよ。マリリンさん、読んでるかい?
アダルトチルドレンって言葉は、聞いたことはあるけど、よくわからないという方々の方が多いと思う。
前にも書いたが、よく誤解されるように、「大人になりきれていない子供」という意味ではない。
最初は、1970年代のアメリカの、医療現場におけるアルコール依存症患者の世話をするソーシャルワーカーさん達などの人々から出た言葉。
最初は、アルコール依存症の親を持つ子供が大人になった姿のことを、アダルトチルドレンと呼んだ。
しかし、それがアルコール依存症だけの問題だけではないという認識が高まって、いわゆる、
●機能不全家族
の中で育った子供が、大人になった状態全般をアダルトチルドレンとして、広く解釈されるようになった。
機能不全家族とは、家庭の中で、アルコール依存症はもとより、ドメスティックバイオレンスや言葉の暴力、性的虐待、精神的暴力などがあり、家族として健全に機能していない家族のことだ。さらに、特に問題がないように見える家族でも、根本的に「本当の愛情」の欠落している家族も、機能不全家族と言える。
アメリカの、クリントン大統領が、
「私はアダルトチルドレンです」
と告白してから少し有名になった言葉。
実は、俺も典型的なアダルトチルドレンで、mixiでは、アダルトチルドレン・コミュニティーの管理人をやっているほどだ。
アダルトチルドレンの人々は、幼い頃に夫婦喧嘩の仲介役になるなどしているうちに、健全な「自分」というものを確立できずに大人になった人々だ。
アルコール問題や、愛のない状況下で育った為に、
●自分は自分として当然に生きる資格がある
という「自己承認」ができずに、風船のように中身がないまま、大人になった姿。
だから、人間関係においても、まず、自分ありき、ではなく他人からの見た目、評価がそのまま自己認識となりやすい。他人ゆえの自分、になりやすい。
そこで、アダルトチルドレンのセックスの問題が浮上してくる。
アダルトチルドレンの人々は、自己確認行為を、他者との関係性においてしか認識できないから、いたずらに支配的になったり、極端に従属的であったりする。
俺から見ると、SMプレイをするカップルは典型的なアダルトチルドレンであり、共依存の関係にあると思う。また、セックス依存症であるともいえよう。
俺自身、アダルトチルドレンだが、若い頃、アダルトチルドレンと思われる女性と交際した人数は、複数人にいたる。
アダルトチルドレンは、他人ゆえの自分だから、「ノー」と言えない。内心、嫌でも相手の要求を100パーセント実行してしまう。
「俺の精液を飲んでくれないか」
と頼んだら飲んでくれたし、ここでは書けないような変態的行為にも応じてくれた。
昔、東京電力OL殺人事件でも脚光を浴びたのが、この、アダルトチルドレンの問題。
この事件の場合、殺された彼女は、昼間は、やり手の東京電力という大企業の総合職のOL。夜の顔は、コールガール、つまり売春婦であった。彼女はまた、アルコール依存症でもあった。最後にはボロボロになって、僅かな金銭でアジアの外国人に身を売り、挙げ句の果てに殺された。
具体的な金額は忘れたが、最後の頃、彼女が自分を売る値段は、一回につき、二千とか三千円にまで落ちていたそうだ。
彼女は大企業のやり手OLだったし、いわゆる「良い家」の令嬢だったから、数千円のお金が欲しかった訳ではないと思う。
お金という目に見える対価で、自分を「買ってもらう」ことでしか、自己確認できなかったのだろう。彼女と同じ職場には、昼間は高校の教師をやり、夜は売春婦をやってる女性もいた。
その女性に対するインタビューを読んだことがあるが、印象に残ったのは、彼女の、
●バランスを取る為に売春している
という言葉。
その女教師がアダルトチルドレンか否かは不明だが、本当に印象にのこるセリフだった。
若い頃の俺は、セックス依存症であった為、多くの女性と、関わりを持ったことは、前回述べた。
若い頃の俺は、今でこそ汚いオヤジになったが、はっきり言って「水もしたたる良い男」だったし、スタイルも良かったから、女性に不自由したことはないが、勢いあまって、ソープランドに行ったことが合計、三回ある。
偶然だったのだろうか。
ことが終わった後、ヨモヤマ話をしていると、三人が三人とも、
「現在、精神科に通院しており、薬を飲んでいる」
と、告白してくれた。
そんなことが三回も重なったので、それ以来おれはソープランドには行かなくなった……。
これも以前書いたことだが、俺は若い頃、社会保険労務士を一時、廃業して、キャバクラのスカウトマンをやっていたことがあるし、ナンパ中毒であったから、ヘルスなどの風俗嬢をナンパしたことも多数。
色々な女性と話しをした経験から、今、言えることは、東京電力のOLではないが、「身を売る」女性には、やはり、アダルトチルドレンの女性が多いといわざるを得ない。
もちろん、異論のある方がいるのは分かっている。
アダルトチルドレンの女性イコール風俗嬢というわけでもない。
単なる、俺の経験談を話しているだけ。
話は飛ぶが、世界的に、精神科医という方々は、医学者から出た概念ではない、このアダルトチルドレンの概念について、認めない方も多いらしい。世界的に医学会はピラミッド型のカースト社会である。ソーシャルワーカーなどからできた概念など、認め難いのだろう。
数年前、たまたま、ある精神科医と議論する機会があった。やはり、アダルトチルドレンの概念には否定的であった。彼は面白いことを言っていた。
「精神病なんて、本当は無いのさ。アダルトチルドレンの問題も含めて、そんなものは、無い。
狩猟民族的な特性を持つ人々が、現代の複雑な農耕型社会についていけないだけの問題さ。俺の持論だ」
なるほど、一理ある、と思った。しかし、アダルトチルドレンの問題に否定的なのは、やはり精神科医ゆえだろうか、と思った。
もちろん、アダルトチルドレンに対して専門的な治療をしている精神科医もいる。代表的なのが、精神科医の斎藤学氏であり、アダルトチルドレンに関する数多くの著作がある。
斎藤学氏によると、アダルトチルドレン回復へのガキは、幼い頃の出来事を、
●よく想い出して、
●回想と悲嘆に暮れる
この二点にあるという。
自分の生い立ちを想い出して、泣いて泣いて、……その涙の果てにアダルトチルドレンの回復があるという見解。
これも、俺の若い頃の経験だが、一頃、アダルトチルドレンの自助サークルに所属して、勉強会などにも参加していた。酒や女遊びに、いい加減、愛想が尽きていた頃の話。
色々なアダルトチルドレンの自助サークルに参加した。自助サークルの場合、共通したアダルトチルドレンの回復方法は、
●ハイヤーパワーへの気づき
であった。
ハイヤーパワーとは、自己超越の果てにある、自分の中の「聖なる存在」のことだと理解している。
クリスチャンの方は「神」そのものと理解しているようだが、クリスチャンでない日本人の場合は、仏教でいう「大我(たいが)」のニュアンスがしっくりくると思う。
「そうかい、そうかい……へえ~、アダルトチルドレンねえ、そんな奴らもいるんだねえ」
と、あなたは思っていないか?
ここからは、俺の独自の見解になる。
日本に江戸時代、黒船が来て以来、日本人は相当に無理をして近代化を計った。そうして第二次世界対戦に雪崩れ込み、戦前から戦後にかけて、国家として完全な機能不全の状態にあったと言える。
父親が父親らしくない。
母親が母親らしくない……。
政治家が政治家らしくない。
坊さんが、坊さんらしくない。
先生が先生らしくない。
国家としての機能不全の状態は、外国人からミラクルピース(奇跡の平和)と言われた江戸時代が終わってから静かに始まり、戦中戦後に、物質的なピークを迎えて、今、更に、国家としての機能不全の問題は、精神的なピークに向かって突き進んでいると思う。
●機能不全国家
と、いうことは……。
アダルトチルドレンの問題は日本人全員の問題と言えはしないか?
セックスに話を戻すと、例えばアフリカの、ブッシュマンのセックスは、動物のように、一瞬で終わると言う。
それに比べて、あなた達のセックスは、どうだ? グチャグチャなことをやっているのではないだろうか? 当たり前に、
「それが、セックスというものだ」
と信じているのだろうが、例えば、江戸時代の標準的な方々が現代人のセックスのあり方を見たら、異常に見えるように思えてならない。
●あなたも、また、アダルトチルドレンな、の、だァ!
噂に聞いたことがあるのだが、アダルトチルドレンの回復プログラムを企業の蘇生の為に取り入れている、アダルトチルドレン・コンサルタントみたいな専門の会社も日本にできたらしい。
企業の場合も、おそらくは、
●回想と悲嘆
●ハイヤーパワーへの気づき
という流れで蘇生させていくのであろうか?
今、日本人は、国家全体のテーマとして、
●回想と悲嘆(過去の総括と反省)
●ハイヤーパワーへの気づき(精神性に基づいた国家百年の計)
この流れを辿らないことには、ますます、ひどいことになるであろう。
しかし……。
そんなことを考えている政治家は、国会には、きっと、一人もいないであろう。
大不景気が始まって、日本人が、嫌でも、アダルトチルドレン回復プログラムの道を、辿らざるを得なくなる時は、来ると思う。
最後に……。
一度、骨折した箇所が、治癒したら前より太く強くなるように、アダルトチルドレンもまた、回復した人間は、普通の人間よりも、強く優しくなるという。
企業もまた、同じであろう。
そうして、国家も、民族も、同じ原理の筈である!