この作品は、1998年~1999年ころに、「十四歳の休暇」の続編として書きました。十四歳の休暇
を書いている時は、その続編なんて書こうなどとは夢
にも思っていませんでした。ただ、自分の作品ながら、その後二人はどうなったのだろうと気になりました。
これを書いた当時、学校ではナイフで友達や先生を刺すなどという痛ましい事件が多く発生していました。今とまた微妙に社会背景が違いますが、そのまま変
更せず掲載しました。さらに、今の中学生なら、Eメールやケータイメールで連絡とるだろうなと思いましたが、直樹とさやかが、手紙を出したり、家の電話を
話をするシーンもそのままにしてあります。
単独で読んでいただいても、話は完結しています。
不登校から立ち直った直樹が、白血病と闘うさやかと向かいあいます。学校では、またあらたな事件が起き、直樹をとりまく世界もまた微妙に変わってきま
す。一歩、一歩、大人への階段を上る直樹。直樹とさやかの、微妙な恋心。「十四歳の休暇」で直樹の不登校の原因を作った浩一も、さらにひとまわり大きく
なって登場します。
十五歳の直樹は、生きること、命の重みをさらに強く受け止めることになります。