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青い島のひだまりで

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2015.03.03
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カテゴリ:天国の青い島物語
ご愛読者のみなさま。
って、誰かな?
お待たせいたしましたぁ!
え? 待ってないって?

その前に、おかげさまで
ハクちゃん、完全復活!?
危機を乗り越えた様子で元気にしています。

青い島物語、記念すべき第100回。
お話&イラストを描きはじめて6年がたち、
ついに100回を迎えることとなった。

でも、100回記念の
イラスト描くのに時間がかかってしまった。
ふう

100回だからって、
特別なことを考えていたわけではないが、
下界でハクちゃん危篤!? 事件が勃発。

ついに天使っちたちが2013年クリスマスで
もらったプレゼントが大活躍!?
(2013年クリスマスのお話はココ

青い島物語は、当然わたしの創作なのであるが、
ハクちゃんが水を飲んだシーンは事実。
珍しいなって思ったんだけど…。

ぴよちゃんライン

●青い島物語 第100回 天使っちルイちゃんと魔法の聖杯♪








◆体調異変
2月下旬となり、下界も春めいてきた。
昼間の気温が14度まで上がった翌朝、
ハクちゃんに異変が!?

なんかハク、おなか、痛いな…。
おかな、ピーってなるな…。

ハクちゃんは、体調不良により
丸くなってじっとしていた。




◆下界からのSOS
「大変、大変! kayoちゃんから、SOS!」
ロゼちゃんが気づく。
「ボク、kayoちゃんの守護霊だから、
テレパシーでわかちゃうんだよ」

「だから、何が大変なんだよ」
ロッピ兄ちゃんのひとことにロゼちゃん深呼吸。
「ハクちゃんがぁ、具合わるいんだって!」

「じゃあ、天使パワーで治してあげようよ。
ルイも下界にいるとき、具合わるいとき
あったもんね…」





◆天使パワーが効かない!?
天使呪文は簡単。
翼を大きく広げて、
「天使パワー、キラキラ」

輝く天使パワーが下界に降り注いだ。
はずなのに、ハクちゃんはうずくまったまま。





◆食欲のないハクちゃん
食欲が全くない、ハクちゃん。
いつものハクちゃんらしからぬ姿だ。

ハク、食べさせてもらったら、
ちょっと食べられるかも…。

ハク、ハコベだったら、
ちょっと食べられるかも…。





◆病気になって
「掃除してから出さないから、ハクが変なもの拾って食べて
具合がわるくなったんだ!」
「お父さんが水虫の素足で歩くからいけないんだよ」

あぁ…。
パパとkayoちゃん、ハクのことで
けんかしている。
ハクって、罪な鳥さん。

おなか、痛いな…。
でも、ハク、みんなに想われてる。







◆天使っちと魔法の聖杯
「天使パワー、効かないね」
ロゼちゃんが深いため息をついた。
「オレたち、小さな鳥だもん。
天使パワーなんて、小さな小さなハッピーパワーだもんな」
ロッピ兄ちゃんも肩を落とした。

「あぁ、ハクが、青い島に来ちまったらよぉ、
今年の夏は“おもてなし”がないんだぜ。
kayoちゃんには、オレたち見えねーもん」
ロッピ兄ちゃん、いささか見当違いな失言。

そのときだ、ルイちゃんがふと気づいた。
「あ! 聖杯から水が!!」
サンタさんからもらった魔法の聖杯。
使われずに1年が過ぎた。
「きっと、これ、“命の水”だよ!」





◆魔法の懐中時計で時間を止めて
「どうやってハクに飲ませるかが問題だぜ!
オレたちが下界に行けるのは、夏(お盆)だけ。
井戸からテレポートできるけれど、バレちまったら
オレたち、狭間(闇)の世界から出られなくなるんだぜ」

狭間の世界とは、天使になった鳥さんが暮らす青い島に
できた亀裂からつながっている。
謎に満ちた邪悪な世界でもある。

「ロッピ兄ちゃん、ボクがもらった
この懐中時計。動いているよね」
ロゼちゃんが、首からかけた懐中時計を手にした。
「だからなんだってんだよ!」
「サンタさんからのアイテムは、魔法のアイテム。
動いている時計を止めたら、きっと時がとまるんだよ」

ロゼちゃんが、懐中時計のボタンをプチっと押すと
あたりはさらなる静寂に包まれた。
物音1つしない世界で、天使っちたちの
息使いだけがあった。





◆天使っちたちの願い
青い島の井戸からテレポートした天使っちたち。
ハクちゃんの飲み水の中に、ポタリ、ポタリと
命の水を落とし込む。
そして、眠っているハクちゃんに3羽はそっと近づいた。

「ハクぅ、ちゃんと飲めよな!
夏にはしっかりおもてなし、してくれよな!」

「ハクちゃん、早くよくなるんだよ。
ルイも具合わるいときあったから
苦しい気持ちわかるよ」

「ハクちゃんは、まだ青い島に来るときじゃないよ。
下界のみんな、心配しているよ。
ちゃんと飲むんだよ」





◆命の水
そして夜が明けた。
「ハクちゃん、具合どう?」

kayoちゃん、ハク、喉乾いたんだよ。
セラミックヒーター、つけっぱなしだもん。
真冬じゃないんだしさ、暑かったよ。

ハクちゃんが、コクコクコクと水を飲んだ。
そしてひと息つき、またコクコクコクと
続けて6口飲んだ。
「ハクちゃん、いつも青菜刺しのところで水
飲んでいるのに!
この水入れから飲むのを見るの、2度目だよ!
おなか痛いのに冷たい水飲んじゃ、ダメじゃん!」

ロッピ兄ちゃんたちが、来たような気がするんだよね。
水、飲めっていわれたような気がするんだよね~。





◆ハクちゃん復活
“命の水”を飲んだハクちゃん。
その翌日には復活。

ピイピイ鳴くのは、元気な証拠。
とまでいわれるようになった、ハクちゃん。

病院に行かず復活したハクちゃん。
お金がかからなかった、ハクちゃんの自然治癒力。
下界の伝説のインコとなりそうだ。





◆みかんピールケーキ
大仕事を終えた天使っちたち。
「ロッピ兄ちゃん、kayoちゃんからエンジェル便届いたよ~!」
カットしようと片手にナイフを持ったルイちゃんに呼ばれた。

「わぁ、きっとお礼だよね。
大きなケーキ! みかんの香りだね。
ボク、みかんの皮すきなんだ~!」
ロゼちゃんが目を細めた。

「ルイちゃん、ちゃんと3分の1にしろよ。
3等分っていうのは、3つに等しくっていう意味だぜ!」
説明しなくともわかるようなことまでいう。

「それでも一番でっかいのが、オレのな!
小さな型で焼いても、オレたちも小さな鳥だもんな。
だから、でっかいケーキだよな!
早くカットしろよぉ!」
ロッピ兄ちゃんのおなかがグーッと鳴った。

今回、ひそかに大活躍をした天使っちたち。
青い島のティータイムも、春の陽射しに包まれて
そのおだやかな時間は音もなく流れていた。











ぴよちゃんライン






木漏れ日の中で…roze-pi家の食卓日記
魚のフライ♪

黄昏屋敷の古井戸から…ホラーな日記。真実かって? それは、ひ、み、つ♪

メリークリスマス♪









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最終更新日  2015.03.03 20:03:55
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