関東甲信越、梅雨明け。
東海に近い気がするけど、信越。
新潟県と一緒より、南北に長い長野県、
南部は愛知や岐阜と一緒の方がしっくりするが、
やっと梅雨明け。
夏本番っていっても、
じきに立秋。
暦の上では秋、になるけれど…。
でもこれからが暑い
読書の秋にはまだ遠いけれど、
読書の夏にする予定。
２週間前の話になるが、
読み終えました！！
きょうのブログネタはとっても“オタク”系ネタになるので、
興味のない方は、スルーしてね。
え？
いつもオタクネタばかりだって？
鳥ネタやお菓子ネタにしても？
●roze-piのつれづれ日和♪
吉村達也が亡くなって４年。
魔界百物語を再開した矢先で亡くなった。
旧魔界物語シリーズが始まったとき、
これはすっごくおもしろいシリーズがはじまったと思った。
それと同時に思った。
吉村センセ、全部、生きているうちに書き終えてね！
最後の１００冊まで絶対に読むからちゃんと書いてね！
だが、中断されたまま…。
早書き達ちゃんっていう異名があったようで、
とにかく多作な作家。
次々におもしろい作品を出してくれたので、
それにあわせてほとんど読んでいた。
中断されていた理由は、新魔界百物語に記載されていた。
構想はできていたけれど、世の中の劇的な変化、
デジタル化が大きく影響していたようだ。
旧魔界百物語は、アナログ的な構想だったようだ。
◆QAZの正体
もう出版されて３年たっているから、
まっとうな吉村達也ファンは読み終えていて答えを知っていると思う。
わたしのように、もったいなくて読めずにいた人は
少ないと、いやほとんどいないのでは？
 奇特な人？
えぇぇ！
QAZって、聖橋甲一郎だったのぉ！？
あの博士？
 だまされた
わたしは、あの刑事さん。
鴨下秀忠かと思った。
吉村センセ、最後の最後にもだまされました、ワタクシ。
左手の小指がキーワードだとは思っていたけれど、
１本足りないのではなく多かった？
聖橋が尊敬しているのは豊臣秀吉。
その秀吉も多指症で左手の指は６本あったそうだ。
知らなかった
たしかにQAZの正体は解明してくれた。
でも…。
じゃあ、どうして鴨下の左の小指は
第一関節から先がなく、鴨下も理由をいいたがらなかったのか。
これもきっと、１００冊の中で解明されるはずだったけど謎のまま。
あと氷室と舞は一緒になれるの？
なるとは思うけれど、読みたかった。
この魔界百物語は何部かの構成で成り立つ予定で、
QAZの正体は第一部で解明される予定だったようだ。
１人称で小説を書けば、当然、
１人だけを掘り下げてしか書けないけれど、
３人称だから、登場人物それぞれにそれなりの人生がある。
ほかの作品で登場した人物が、再び別の作品にでて
その人生を描かれる。
１００冊で成り立っていたら、
本当におもしろい作品になったと思う。
吉村センセ。
答えだけではなく、１００冊読みたかったです。
本当に残念。
でも吉村達也にしても心残りだっただろうと思う。
わたしがなぜ吉村達也のファンになったか、
自分で理由はよくわかっている。
ミステリやホラーは娯楽に過ぎないのかもしれない。
国語の教科書に載っているような、近代文学といわれる
時代のものが好きだ。
夏目漱石、森鴎外、太宰治、有島武郎…。
佐藤春夫や三好達治の詩も好き。
この話を始めるときりがないが、一番好きな作家は、
あまり知られていないかもしれないが、福永武彦という作家だ。
（長くなるのでこの話は今回は書かない）
吉村達也の作品は、単なる娯楽作品だけではなく、
楽しませてくれながらも奥深く心に響くものを残してくれる。
たとえば、幻影城の奇術師。
鴨下の左の小指がないことに対して、同僚の田丸がこういう。
「人が言いたがらない個人の事情は、こっちからもたずねない。
人付き合いをする中で一番シンプルな法則なんじゃないのか。
それを守っているだけさ」
うん、そうなんだよ、まさにそう。
世の中いろいろな人がいて、遠慮のない人もいる。
作品内の言葉の節々でに共感することもある。
今回、３作を続けて読み終えた。
いろいろ調べたら、あと２～３冊読んでいない本がありそうだった。
そして思った。
吉村達也の新作はもう２度と読めない。
だが、過去の作品、もう一度読み返そう。
氷室想介シリーズも好きだけれど、
朝比奈耕作シリーズも好き。
吉村達也の作品で何が１番って言われると困るが…。
それぞれに印象が残っている。
だが１つおもしろい作品をご紹介。
【中古】 金閣寺の惨劇 トクマ・ノベルズ／吉村達也【著】 【中古】afb
「金閣寺の惨劇」と「銀閣寺の惨劇」という小説。
これ、単独でそれぞれ楽しめる。
どちらから読んでも構わない。
ただ、両方読み終えたとき、犯人が逆転する。
逆転というか、犯人が変わってしまう、か？
わたしが読んだのはずいぶん前なので記憶がはっきりしないが、
とにかく逆転現象が起こる。
ミステリ系好きな人、ぜひ読んでみてね。
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