きのうに続いて2日連続、ハクちゃんが夢に出てきた。
きのうの夢は、知らない家にハクちゃんがいて
連れて帰らなきゃと思っている夢だった。
そして今朝の夢は、普通に放鳥して遊んでいる夢で、
「ハクちゃん、生きてたの?」
ふわふわもこもこのハクちゃんの羽に触れて、
いつものように、
「つかまえた!」
とやっていた。
ハクちゃん、会いに来てくれたんだね。
昨年の12月のクリスマスのお話で青い島物語中断したまま。
まあ、忙しいこともあるけれど…。
ハクちゃんが青い島の住民になったから、
これは描かねば!

えいえい
久々の青い島物語。
●青い島物語 第120回 ハクちゃん、道切符で青い島へテレポート♪
◆砂糖水作戦
ハクちゃんの体調が急変したのは、9/30(土)に日付が変わった深夜。
2時ころカサカサという音で目が覚め、おかしいと思って
様子を見たらエサを嘔吐していた。
そしてその日の午後、動物病院に向かった。
1日何も食べない。
食べられないときは、砂糖水を与えてください。
先生に指示された通り試みた。

◆青い島の負債発覚
診察を受けた際は、妙に元気な様子ではあったが
家に戻ってから妙にぐったりしてしまったハクちゃん。
ケージの下でうずくまる時間も長く、
このまま朝には冷たくなっているかもという覚悟をした。
それでも暖め続けていたので、のどが渇くのか水は飲んだ。
もともとペットボトルのキャップで水を飲んでいたので、
それを砂糖水+薬にして与え続けた。
深夜から明け方まで3~4回、砂糖水を飲ませた。
「ハクちゃん、“kayoちゃん”はここにいるよ。
そばにいるからね!」
一方ハクちゃんは…。
kayoちゃん、そばにいてくれるんだ…。
ハク、がんばらないといけないかな…。
ハクちゃんの意識が遠のいた時、目の前には
ロッピ兄ちゃんたちがいた。
「ハク、今、来るな!
おまえはどれだけの借金背負ってるんだ!」
ロッピ兄ちゃんがはねつけた。
「借金って?」
「オレは借金はねーけどさ、ロゼちゃんにルイちゃんの借金が
返せねーうちにおまえまで来ちゃ~」
「ボクは病院代で5000円くらい。ルイちゃんは、病院に3回も
連れて行ってもらったし…」
ロゼちゃんが解説をしてくれた。

「“kayoちゃん”は“ケチではなく倹約家”で地味ぃな人だから、
せいぜいお団子半額シールくらいしか貼ってやれねーし、
ちっとも返せねーよ」
ロッピ兄ちゃん、大きなため息をつく。
「そうそう、“kayoちゃん”は、ほしいものは言葉にして
出すと入ってくるっていうけど、ルイたちが
天使パワー送っているんだよね~」
「というわけだ、今は、ハクが来るときじゃねー。
さっさと帰れ! クリスマスには呼んでやっからさ!」
ロッピ兄ちゃんにトンと胸を突かれて下界に戻ったハクちゃん。
◆金のかかるインコである自覚
ハクちゃんは、ちょっと自らを省みた。
お家はルイちゃんのお古で、おもちゃ一式もお古でスタートした。
でも、夏のサーキュレータや冬のセラミックヒーター。
鳥さん専用の寄りそいヒーターも2年前に買ってもらった。
さらにはここにきて、
鳥さん専用のヒーターを2つも買ってもらっていた。
病院代もかかっている。
病院に行った日に天使になっては、
金のかかるインコ、いや金だけかかるインコ?
これはいかん。
このまま天使になっては、あとあとまでなんかいわれる。
そうして1週間経過。
ハクちゃんはすっかり元気になった。

◆回復したハクちゃんの異変
食欲も回復して放鳥もいつもどおり。
ハクちゃんが天使になる2日前の夜のことだ。
「ハクぅ、おいで!」
あ、kayoちゃんが呼んでる。
でも…。
なんだろう、このバクバク感。
胸のあたりが苦しい。
「ハク? どうしたの?」
kayoちゃん、なんか変だよ、ハクの身体。
なんだろう、コレ。
でも少ししたらなんともなくなった。
「ハク、おいで!」
kayoちゃんが呼んでる。
飛んでいこうっと♪
「どうかしたの? 胸のへん、バクバクしてたけど大丈夫?」
うん、大丈夫だよ、ハクは!

◆旅立つ
再びハクちゃんの心臓がおかしくなったのは
10/13(金)夕方4時半ころ。
気が付いたら、ママさんがハクを抱っこしていた。
そしてkayoちゃんに連絡をしていた。
5時過ぎにすぐにkayoちゃんが戻ってきた。
「ハク! “kayoちゃん”ここにいるよ!」
kayoちゃんの声はわかる。
ハクの身体はピクンと動いた。
そしてkayoちゃんが抱っこしてくれた。
「ハクちゃん、今までありがとう。
もうがんばらなくていいよ」

◆ひとりでテレポート
気が付いたら、青い島の井戸だった。
「ロッピ兄ちゃん!」
ロッピ兄ちゃんは、一瞬唖然となった。
「お前、何でここにいるんだよ!」
「なんか胸のへんが苦しくなって、kayoちゃんに抱っこして
もらっていたら、ひとりでテレポートしていたんだよ。
クリスマスじゃないのに変だよね。青い島にもひとりで
遊びに来られるんだ!」

◆片道切符
「ハク、青い島っていうのは
“天使になった鳥さんたちが集う楽園”なんだ。
おまえがひとりで来ちまったということは、
天使になったっていうことなんだ。
もう、下界には戻れねー」
ロッピ兄ちゃんの言葉に、ハクちゃんは深い悲しみに襲われた。
「なんで? ハク、元気になったんだよ。
砂糖水作戦で元気なって体重だって元に戻ったし!
この週末はkayoちゃんとふたりっきりでお留守番だもん」
ハクちゃんのひとりでテレポートは、
青い島への片道切符だったのだ。
ハクちゃん自身にとっても想定外なテレポートによる
深い悲しみは、青い島の大地を曇らせ
下界に長い秋の雨として降り注いだ。

◆心の目
「トントン、ギコギコ、何の音?」
下界の雨が上がったとき、ハクちゃんの耳に響いた。
「よく見てみろよ。オレたちは天使。心の目があるんだぜ。
見ようとしなければ見えてこない。
心を研ぎ澄ませば感じられる下界の気配」
ロッピ兄ちゃんの言葉でハクちゃんは大きく深呼吸した。
“ハク? ハクぅ? ハクちゃん…。
青い島には着いた?”
「kayoちゃんがハクを呼んでる!
kayoちゃんが、ハクのこと心配している!
kayoちゃんが、トントンギコギコ、家具の解体をしている!
ハクの近くにいるんだ」

◆連帯責任の天使パワー
「来ちまったものは仕方がない。
情けは“鳥”のためならずっていうしな…。
オレたちが受けた情けはお返しして、また巡ってくるってことさ!
オレは借金0の堅実な鳥だけど、この際、連帯責任ってことで!」
ロッピ兄ちゃんのかけ声で、
天使パワーキラキラ。
雨の降り続いた下界に、天使パワーが降り注いだ。

クリスマスには毎年お呼ばれしていたハクちゃん。
8回の青い島訪問歴もあるハクちゃんであるが、
勝手知ったる我が家同然の青い島。
ハクちゃんの本領発揮も時間の問題かもしれない。
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