クリスマス。
願いごとが1つだけ叶うとしたら…。
元気なハクちゃんにもう1度会いたい。
子供のころからインコが常に傍らにいた。
複数羽同時に飼ったこともある。
手乗りではない荒鳥もいた。
インコながらそれぞれに個性がある。
子供であったからか複数羽いると、
自分の中で順位ができてしまって、
これはいけないと思った。
それ以来、常に1対1で向き合おうと思ってきた。
来年秋、再び鳥と暮らす予定ではあるが、
その際2羽お迎えしようかと考えている。
Twitterなど見ていると、複数羽いると鳥同士の
つながりもあっていいのかもしれないと
思うようになった。
さてそんなクリスマスのきょう。
青い島の様子をのぞいてみたい。
●青い島物語 第123回 天使っちハクちゃんの守護霊修行♪
◆井戸端会議
クリスマス前、青い島では井戸端会議が催されていた。
天使になって初めてのクリスマスを迎えるハクちゃん。
井戸からテレポートして“kayoちゃん”をお迎えに行こうと思っていた。
当然できるものだと思っていたが、真実を知ってしまった。
「だって、前にkayoちゃんも来たことあるよ~」
青い島のクリスマス2013参照。
「あれは、ハクがいたから偶然来られたんだよ」
ロッピ兄ちゃんの言葉に唖然としたハクちゃん。
「だって、kayoちゃん、ハクに会いたいって!
ハクが一番好きなんだもん」
ハクちゃんの言葉に、天使っちたち、ひそかに思う。
一番はボクだと思うな、守護霊だし…と、ロゼちゃん。
種を超えて異性に惹かれるものだって言ってたから、
女の子のルイは2番? でも具合の悪い時つきっきりだったし
やっぱり1番かな?
オレは1番じゃないかもしれないが、
ビリではないと思うロッピ兄ちゃん。
「前みたいに一緒にはいないけど、たまに会いに行っているのにな~。
kayoちゃん気づかないんだよね~」
ハクちゃんの言葉にひらめいたロッピ兄ちゃん。
下界に住むものが見ているという夢。
夢というものは、天空と下界の架け橋。
ある意味、実在する異空間。
ただ天空生活が長くなると、その“夢”という異空間には
なかなか入り込めなくなる。
「おまえはまだ天使になってまもないから、夢の世界に入れるんだよ。
その世界からグイッと引っ張ってくれば連れてこれるかもしれねーぜ。
オレたちが、天使パワーでkayoちゃんを鳥に変身させるからよ!
鳥の姿をしていないと、“闇”のやつらに見つかるかもしれねーし…。
ただし、おまえは手がないしから、
ミーちゃん、連れていけ! ミーちゃんも天使歴浅いから…。
“猫の手”を借りて引っ張ってくるんだ」
◆夢の世界から
「kayoちゃん、クリスマスの宴、お迎え来たよ。
ハクは鳥だから手がないし、ミーちゃん、連れてきたよ。
ミーちゃん、引っ張って! そぉれ! よいしょ!」
声援を送るハクちゃん。
◆天空からのイルミネーション
「ハクぅ~💖」
「kayoちゃん、ハクのこと好きなのわかっているけど、
ピトピトしないで、ハク、妬まれるから…。
でも、ハクのもふもふ感やにおい、好きなのしっているから
ちょっとはくっついてもいいよ」
「飼い主に向かって、生意気な口たたかない!」
コツン!
あぁ、ハク、また叱られちゃった。
天使になっても叱られるんだよね~💦
平穏無事に過ごせた天空。
そんな年は、青い島にサンタさんは来ない。
サンタさんのプレゼントは、魔法のアイテム。
まだ2年前のを使わずに過ごせている。
「今年はボクたちがサンタさんだね。
下界に向けて天空のイルミネーションを見せてあげよう」
ロゼちゃんの言葉で天空から七色の光が降り注いだ。
下界に暮らすどのくらいの生きとし生ける者がこのひそかな
輝きに気づいたであろう。
◆クリスマスの宴
「あれ? まだ客人が来ねーな」
そろそろ宴がはじまる時間だ。
「チョコガナッシュケーキ、おすそ分けに持ってきたよ」
「kayoちゃん、サンキュぅ!」
「ロッピ兄ちゃん、ハクちゃんのことたのむね。
ちょっと生意気で自己主張が多いけど…」
「オレに、まかせときぃ!」
ロッピ兄ちゃんがポンと胸をたたいた。
ちゅっ💕
あ…。
オレ、今、kayoちゃんにチュウされた。
頭に、チュウされちゃった~。
オレ、おちゃめだし案外たよれる男だし、
ちょっとデブで見てくれ悪いけれど…。
もしかしてオレのことが一番だったりして?
「kayoちゃん、こんなところにいたのぉ!
ハクの近くにいてくれなきゃ!
一番鶏が鳴く前に、ハクがちゃんと送っていくから!」
ハクちゃんたちもやってきた。
もうすぐクリスマスの宴の幕開けだ。
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