サンタクロースを信じていたのはいつの頃だろう。
ふと思った。
職場でお子さんの話を聞いた。
昨夜、ちっとも寝ないのでこんなことをいったそうだ。
「今、サンタさんがトナカイ2匹のそりに乗って
で通って行ったよ。雨降っているから、傘さしてた。
多分、〇〇ちゃんちに行ったんじゃない?」
慌てて寝たらしい。
朝早くに枕元にプレゼントを置いておいたら、
よろこんで起きてきた、と。
実はわたしもその子にちょっとしたプレゼントをあげた。
サンタさんにたのんで届けてもらった、ということになっている。
さて、今夜は青い島のクリスマスのお話。
●青い島物語 第139回 青い島のクリスマス2019♪
◆恒例、井戸からテレポート♪
天国に浮かぶ青い島。
天使になった鳥さんたちが集う楽園。
クレちゃんにとっては2度目のクリスマス。
夜も更けてきた頃、
ハクちゃんが井戸からテレポートしてやってきた。
「クレちゃん、迎えに来たよ。
“ギーッ”ってでっかい声で鳴かないでよ!
内緒で連れて行くんだからね!」
近頃、よいお返事ができるようになり
それが高じてかかなりの雄たけびが出るようになった。
すでに承知のハクちゃんが先手を打った。

「クレだけ? kayoちゃんは?」
「クレちゃんはこの1ヶ月で“あんよ事件”が3回も起きて、
天使パワーを使いすぎて弱くなっちゃったの!
kayoちゃんを鳥さんに変身させて青い島にテレポートさせるのは
天使パワーがすごくいるんだよ~。
今年はご招待できると思っていたのにぃ~」
ハクちゃんは不服そうだった。
◆宴の準備に大忙し
青い島に着くと、宴の準備に大忙し。

「クレね、毎日、kayoちゃんの手の中に入って
“いいこ、いいこ”してもらってるよ」
この濃厚スキンシップはウロコさんならでは!
「ハクなんか、今でも“ハクちゃん、ハクちゃん”って
呼ばれるもんね~。天使歴3年目に突入したら、
なかなか会いに行けない(夢に出る)から困っちゃうんだよね。
この前なんか、ほっぺで“すりすり”されちゃったもん」
そのとき、コツン、コツンと頭をたたかれた。
イテっ! イタっ!
「おまえら、そういうことでけんかしねーの!
宴はもうすぐはじまるし、お客もそろそろ来るし、
オレは味見係だから忙しいし…。早く手伝いに行こうぜ!」
そういいながら、ロッピ兄ちゃんは内心思う。
オレ、頭にチュウされたもんな。
一番オレのこと好きなんだよな、きっと。
2年前のクリスマスを思い出していた。

◆真っ白な大地
宴の準備の最中、クレちゃんがふと窓の外を見ると
真っ白な大地が広がっていた。
あぁ!
これはもしやうさわの雪?
白くて冷たい雪っていうやつ?
歩くとあんよの跡がつく。
前に3本、後ろに1本。
クレのあんよは後ろが1本しかないから、
ケガしないように気を付けるようにいわれていたっけ…。
「クレちゃ~ん、なんで寒いのに外にいるんだよ。
早く来いよ、はじまるぜ!」
ロッピ兄ちゃんの声が響いた。

クレちゃん、はじめて見る雪にテンションアップ。
クレちゃん、一番鶏が鳴く前に帰ってこなきゃね。
宴ははじまったばかり。
青い島は、深い深い雪に包まれていった。
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