日本史雑学発掘の館

2008/09/14(日)15:24

源氏における源行家の役割

平安時代(11)

源行家といえば、以仁王の平家追討の令旨を全国にちらばる源氏の一族に届けたことで有名であり、そのことがきっかけで平家討伐に源氏が立ち上が平家滅亡につながるわけですが、その後の彼の行動はいささか落ち着かなく、軍を率いて平家と戦えば敗戦し、源頼朝についたと思えば、次は頼朝と袂を分かち合った木曽義仲や源義経についたりして、結局最後は義経と行動をともにしたことで頼朝に捕らえられ、殺されてしまいます。 彼は令旨を全国の源氏に届けたように、人との交渉や人の力を引き出すことなどには才能を発揮しますが、いくさや頼朝のように人の上に立つということに関しての才能はあまりなかったみたいです。 会社やいろんな組織においても、この人はこの分野に優れているからこの仕事を任そうとか、あの人は事務処理能力は長けているけど、人との交渉力などは苦手だからあの仕事にあてようなど、いろんな種類の人がいて、それぞれの適した分野に配属することによりその人の才能をうまく伸ばしたり、そうすることで組織の利益に結びついてきます。 行家もそういった自分の利点を見失わずに、自分の力を生かす分野で才能を伸ばせば源氏の中でも生き残っていけたのではないでしょうか。 しかしやはり現代でも、独立心とか人の上に立ちたいという気持ちは男性なら誰でも少しは持っていると思うので、そのことが彼にとっては良い方向には向かなかったのでしょうね。 人の上に立ちたいという心と、それを諦め自分の得意分野を伸ばすことに専念するというのはなかなか難しい問題ですね~ ブログランキングに参加しております。よろしければクリックお願いいたしますm(_ _)m 人気ブログランキングへ

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る