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2007/10/06(土)02:02

クレサラ・ヤミ金被害

債務整理(15)

今なお、ヤミ金の被害にあっている市民がいます。 また、ヤミ金から借りてしまって、それを返すために 都(1)やサラ金から高利で借り自己破産に追い込まれる人は 後を絶たないといった状況があります。 サラ金も、ヤミ金被害者にハイエナの如くタカって こんな年老いた老人からどこまで搾り取るのかといった ひどい実態が、ヤミ金被害者からの相談を受けて 初めて分かってきます。 今日も、浪費のために借金をしたとは思えない 老人が面談に来ました。 貸金業界のシステムを知らなかったがゆえに その無知と気の良さにつけ込まれて 住居を担保に取られてしまった人です。 債務者に全く非がないとまでは言えませんが あまりに無防備、隙間だらけだった、 そこにつけ込まれたことは間違いないようでした。 こういう人に限って、住居は絶対に手放したくないと考えて 高額でも身を削って借金を払い続けようとするのですが、 そもそもその返済は、可処分所得からいって無理なわけです。 その結果、履行遅滞、期限の利益喪失となります。 結局、サラ金業者がヤミ金に近い都(1)に債権を譲渡するとか言って、 また、別のサラ金や都(1)を紹介するからそこで借りて返済しろと 脅してきたという話でした。 いずれにせよ、住居は手放さざるを得ない、けれども、 絞りつくされてから強制的に手放させられるのか、 経済更正を自分の意志で図るために、自ら積極的に手放すのか では、今後が大きく違うと思うのです。 債務者の悪い点は、現実に対する見方が甘い、メリハリがない 変に真面目なところがあり、実際を隠そうとするところではないかと 思います。隠そうとするからヤミ金の誘いに乗りやすくなるわけです。 放っておくことは、「悪」と考えてください。。 「とりあえず何とかなる」を積み重ねてはダメという自覚を 一時の激痛は伴ったとしても、持ってもらいたいと思います。 貸金業規制法は改正されましたが、これが改正されたからといって これらの温床が消えてなくなるわけではありません。 その温床の大きな一つである社会の格差拡大、低所得者層の増大・高齢化は 逆にどんどん進んでいくと思われます。 これも何とかしなきゃなりませんね。 最近、ヤミ金被害者とその被害の後遺症がある市民の相談が 立て続けにあったので、私も認識を新たにした次第です。 参考までに興味ある方は下記書籍を参考にしてください。 お薦めいたします。 クレサラ・ヤミ金事件処理の手引き 民事法研究会 日本司法書士会連合会 消費者問題対策推進委員会

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