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ルビーのきりん

ルビーのきりん

子供達に会う前に

◆子供達に会う前に◆

 うちには男・男・女の子がおりますが、彼らの生まれる前の話です。

 長男を妊娠したとき、すでに30過ぎてたこともあり、「無事生まれるかどうか」を初めの頃かなり悲観視してました。というのも、3ヶ月ぐらいで出血があり、切迫流産で入院したときに、胚嚢は二つエコーで確認できたのですが、一つはすでに空っぽでした。「ふたごのひとつが自然に消えちゃうのはよくあることですよ」とお医者さんに言われ、その時は、あ~そういうものか、と別に気にも留めませんでした。

 でも、後になってもしかしてこの子もふっと消えていなくなっちゃうんじゃないか?とだんだん気になりだして、本当ならせっせと赤ちゃんの産着でも作りたかったんだけど、そういうものを事前に用意するといけないんじゃないか、と勝手に思いこんであえて作らないようにしていました。

 5ヶ月ぐらいのある日、夜、夢を見ました。
 私が、3歳ぐらいの子供の手を引いて、町中を歩いているんです。子供は私をじっと見上げてました。マッシュルームみたいな頭の、男の子でした。
「あ~、男の子なんだ~…」
 その次の検診で、男の子と言われたとき、ああやっぱりね。と思い、じゃ、ちゃんと生まれてくるんだ!という確信も持て、ようやく産着やおくるみ作りに手を出すことができました。

 後日談ですが、息子が3歳の時、すでに二男がいたのですが、たまたま二人で出かけることがあり、その時着ていたいただきものの紺色のトレーナー、どうも見覚えがあるような気がして、思い出しました。なんだ、この時のことだったんだ、あの夢はって。

 二男は私も二度目ということで別段心配もしていなかったし、5ヶ月に入るか入らないうちにしっかりエコーで男の子と判明していたので、夢は一度も見ませんでした。

 長女を身ごもったとき、もちろん期待はしていたものの、人生そう思い通りには行かないよ、という気持ちもあり、ダンナは「絶対男の子のような気がする」と言っていたし、そうかなぁ、それならそれでもいいや、と思っていたのですが、5ヶ月目の検診で「女の子かも」と言われ、やはり天にも昇る気持ちでした。しかし、その次の月で「あれあれ…今見えちゃったような…男の子だねこりゃ」と。ええーっそんなあ!!あの期待はど、どうなるんだあ!!まあ…でも…元気に生まれてくれれば…どっちでも…と、ちょっと複雑。

 その夜、また夢を見ました。私が掃除をしに部屋に入っていくと、畳におはじきを広げた女の子が、えーって顔で私を見上げる夢。なんか古くさそうな赤か黒のスカートをはいた座敷童子みたいな子供でした。

 翌朝ダンナに話すと、「願望だよ願望!」と一蹴されました。それから出産まで、周囲は皆、生まれてくるのは男の子だと信じ込んでいました。私の母なんて、もうこれでいらなくなったでしょ、と早々と私のひな人形を、かさばるからと処分までしてしまって。私一人、女の子だと思うんだけどな~という気持ちを捨てきれずにいました。

 結局、生まれてみたら女の子。ほら、やっぱりね。

 で、その時着ていた古くさいスカートって、今思うと、以前日記に写真入りでご紹介しました、ウールの着物から作った黒地に赤の絣模様のジャンパースカート、あれだったような気が…。しかし今のところ娘はおはじきを持っていない。これはまだ確実な線ではありません。

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