ちっちゃなレディー ルビー

2012/03/23(金)22:33

薬膳料理の花大和さんでお雛さま御膳

おでかけ(奈良)(59)

21日(水)の高取ひなめぐりの続きです。 ひなめぐりをしながらメインストリートを歩いていると、 呼び止められて、マップでは70番~80番台のお雛様の展示場所は 回られましたか?と尋ねられました。 これまでも、メインストリートのお雛様だけを見て、 満足して帰られてしまうお客様が多いとか。 テレビで紹介された素晴らしいお雛様もあるので、 是非立ち寄ってみてくださいとのこと。 その方は、薬膳料理のお店の方で、 お店の宣伝はなさらなかったのですが、 愛犬を連れて外でもイイのでお食事できますか? と聞いてみると、お店で女将さんに話したら大丈夫かもというお返事に かすかな期待を持ってお店に行ってみることにしたんです。 児童公園前の四つ辻の坂道を上ります。 確かにこの辺りを歩いている人は少ないかも。 あいだに何軒か、お雛様を展示されているお宅がありましたが、 帰りに寄ることにしてお店に直行~。 『薬膳料理 茶寮 花大和』さんに到着です。 すごくモダンで立派なお店なんですけど! 勝手にもっとひなびた感じのお店を想像していました。 建物は薬膳料理と茶寮の棟に分かれています。 外にかわいいひな飾りがありました。 ワンコ同伴の旨を伝えようと中に入ってみると、 レジの辺りが大混雑していました。 お店の方も忙しくしていらっしゃって、なかなか声が掛けづらい感じ。 でも、思い切ってお店の方をつかまえて、『ひなめぐりの途中でお店の方に会って お話を聞き、犬連れでもお食事ができるか聞いてみてくださいと言われたのですがーー』 と切り出してみました。 外席でも良かったらと快くOKしてくださいましたが、丁度帰られるお客様と、 来られたお客様でごった返してるところで、しばらくお時間がかかりますが というお返事。 池の向こうの里山が一望できる外席で待たせていただくことに。 こちらのお店は奈良県認定の『眺望のいいレストラン』銘店9選に選ばれている 有名店だったんですよ。 ナニも知らずに入った私たちは、案内していただいた後お品書きを見て 最低でも3500円のランチに少々うろたえましたが、 たまにはこんな贅沢もいいか。って3500円のお膳をお願いしました。 まず食前酒が。 紅花を漬け込んだものが入っています。 身体に大変良いらしく、お花も一緒にお召し上がり下さいと言うことでした。 そしてこの時期限定のお雛様御膳。^^ ケヤキの薬箱をお弁当入れに見立て、とても風情があって 見とれてしまいました。 お雛様の手前に、ゼリー固めになったものがありますが、 中に薬草が使われているそうです。 ホタルイカの酢みそ和え、オクラの胡麻和えなどが盛りつけられ、 桃の花と橘に見立てた小さな器には、 白魚の和え物(たらこか明太子のようなピンク色)と菜の花の辛子和えが。^^ 引き出し上段には胡麻豆腐。下段には野菜の炊き合わせ。 扉の中には黒米のご飯が入っていました。 この黒米は、良く出回っている物とは違って古くから中国で伝わって来たものを 女将さんがこちらで、栽培されたそうです。 若返りの黒米だとか。 新鮮なお刺身も運ばれてきましたよ。 おしょうゆにも、何か特別な薬膳の素材が使われているそう。 地元で採れた野菜の天ぷら。 まだ小さいうちに収穫して、おいしい所をお料理するのだそうです。 塩味がしてあって、胡麻の風味と良く合い、歯触りがとっても良かったです。 次にお椀が出されましたが、蓋を開けるとお蕎麦? 説明を伺うとウコンを練りこんだお素麺だそう。 温かくて優しいお味。とってもおいしかったです。 この景色を眺めながらお食事できるって贅沢! どこかの大学の教授が、池の向こうに望む里山の風景は、 この場所が日本一だとおっしゃったそう。 ホントにのどかな景色です。 デザートは、楊貴妃が愛したというライチに、マンゴーなどの果実を使った 繊維質たっぷりの素朴なものでした。 美容に効果的なクコの実と、普通のものより一回り大きい松の実 (この種類だけが薬膳に使われるそうです) のトッピング。 ひなめぐりで結構歩いて疲れたのと、ポカポカ陽気で ルビーもこんな表情に~。 店内で忙しくされていた女将さんが、外席に出てきてくださり、 ルビーのコトをとっても可愛がられているのねぇと撫でてくださって、 女将さんの所にもワンちゃんがいるとか。 もう今は亡くなった先代のワンちゃんはシーズーでとっても可愛い仔だったそうです。 今は男の仔のワンちゃんを飼われているそう。 他のスタッフさんも、パピヨンを飼われてるっていう方もいらっしゃって、 みなさん親切にしてくださいました。 そうそう、ルビーにお水も用意してくださり、 私たちには寒くないかしら?と心配してくださって ブランケットを持ってきてくださいました。 店内の様子です。 大きな窓から景色を眺めることが出来ます。 ストーブが置かれた奥にも、見えませんが窓側に向かってカウンター席が作られていて、 お座敷もあるようです。 レジのところでお料理に使われているお素麺や黒米、クコの実や松の実など販売もしていましたよ。 店内のお雛様。 工夫が凝らされた飾り付けですね。^^ 町家のひなめぐりにも参加されています。 私たちがお食事した外席は、レジ横のドアを出たところにあります。 すぐ横に茶寮があり、茶寮の大きな窓からは、外席が見えるので、 外につ繋げておけるワンちゃんだったら繋いでおいて、 ワンちゃんが見える茶寮でお食事すること出来るとおっしゃっていました。 外席は、道路からは高い垣根があるので見えませんが、 出入りできるようになっているので、 ここから入ってこられるお客さんもいらっしゃいました。 高取は薬の町で知られていますが、置き薬の歴史は 富山より古いのだそうです。 『花大和』さんは、明治37年創業で、もとは漢方薬のお店だったそうです。 今では東京などからもツアーを組んでお客さんがいらっしゃるほど有名店だったんですね。 今回は、ルビーと一緒に素晴らしい景色を眺めながら、めずらしい薬膳料理を堪能できて とても良い時間を過ごさせていただきました。 これも出会いがあってこそですね。 ひなめぐりの途中で話しかけられなかったら、 きっと辿り着いてなかったと思います。 素敵な出会いと素晴らしいお店、身体に良くておいしい薬膳料理に 感激しっぱなしの私でした。 このあとひなめぐりはもう少し続きます。

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